研究課題/領域番号 |
20J01694
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分03060:文化財科学関連
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
北原 優 岡山理科大学, フロンティア理工学研究所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 考古地磁気学 / 考古岩石磁気学 / ベトナム / ミーソン遺跡 / ランヴァイン岩陰遺跡 / 考古地磁気強度 / 綱川-ショー法 / 被熱判定 / ゴーカム遺跡 / ホアジェム遺跡 / IZZI-テリエ法 / 考古地磁気強度実験 / 岩石磁気分析 / 備前焼復元窯 / 庄田工田窯跡 / 強度永年変化曲線 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、東南アジア地域における歴史研究のあらたな展開に貢献する第一歩として、考古地磁気学的な実験技術を土器編年や美術編年などの考古学的な研究手法と組み合わせることにより、①ベトナム中部の前4世紀~後15世紀の2つの文化である鉄器時代サーフィン文化・チャンパ王国の文化に関する歴史記述のさらなる精密化、②ベトナム南部出土の年代が未知の遺物の年代帰属、という2つの課題の解決を目指すものである。また、上記の研究の過程で得られる高解像度の考古地磁気学的データ群を東アジアにおけるデータ群と比較することによって、前4世紀~後15世紀における地球磁場変動に関する地球科学的な考察も同時に実施する。
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研究実績の概要 |
当該年度は主として、各種磁気学的分析手法を、ベトナム考古学における各種問題解決に応用するための最初の事例研究を行うことを大目標とし、ベトナム中部クアンナム省のミーソン遺跡(紀元後8世紀~13世紀)の焼成レンガ試料、並びにベトナム北部ホアビン省のランヴァイン岩陰遺跡(16470±80BP)の土壌試料に対する考古地磁気学的・考古岩石磁気学的分析を実施した。 前者に関しては、ベトナムのチャンパ王国関連遺跡の建築・美術編年(e.g. チャン.K.P., 1997)の妥当性に関して考古地磁気学的観点より検討を加えることを目的として実施したものである。結果として、綱川-ショー法実験によって得られた遺構E1・A1・C3・H1のレンガ試料に由来する考古地磁気強度値を建築・美術編年を年代値として並べ、隣国カンボジアにおける先行研究データセット(Cai et al., 2021)およびGEOMAGIA50データセット(Brown et al., 2015)と比較すると、両者の変動傾向は概ね調和的であることが判明した。このことは、同建築・美術編年妥当性・正確性を示唆するものであると判断できる。 後者に関しては、同遺跡生活面の被熱判定を考古岩石磁気学的観点より行うことを目的としたものである。2022年8月時点の発掘トレンチ底部より20 cm、40 cm、60 cm、80 cmに相当する計4箇所より採取された土壌試料に対し、4種6項目の岩石磁気測定を行った結果、20 cmの層位の土壌のみ被熱していると結論付けられた。この結論は考古学的観点からの研究結果を追認・支持するものである。また、岩石磁気測定の結果からは、同層位土壌の被熱温度が500~550℃であったことも新たに推定された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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