研究課題/領域番号 |
20J01754
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
檜森 弘一 名古屋市立大学, 理学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 多発性筋炎 / Nrf2 / 炎症誘発性筋力低下 / 伸張性収縮 / 運動療法 |
研究開始時の研究の概要 |
多発性筋炎では、著しい筋力低下により日常生活動作が障害される。これまで、多発性筋炎患者に対する運動トレーニングは、炎症や酸化ストレスの増悪を危惧し十分な根拠なく敬遠されてきた。一方、近年、多発性筋炎患者に対する高強度筋力トレーニングが筋力低下を改善するとともに、炎症や酸化ストレスを軽減する可能性が報告された。しかし、その分子機序や至適運動強度に関する科学的根拠は不足しており、臨床での積極的な運動療法の実施には未だ至っていない。本研究は、多発性筋炎患者に対する安全かつ効果的な運動療法の確立を目指し、多発性筋炎に対する高強度伸張性収縮トレーニングの筋機能改善効果と抗炎症-抗酸化機序を解明する。
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研究実績の概要 |
本研究全体の目的は、多発性筋炎による筋力低下のメカニズムを解明し、安全かつ有効な治療法を確立することである。令和4年度は、Nrf2の欠損により多発性筋炎による筋量や筋力の低下が軽減するメカニズムを検討した。方法は、筋特異的Nrf2欠損(Nrf2mKO)マウスとその野生型同腹子にミオシンタンパクで免疫(1週間おきに3回)することで実験的自己免疫性筋炎(EAM)を誘導した。最終免疫から2週間後に長趾伸筋と前脛骨筋を採取し、サイトカインの発現、ケモカインの発現および骨格筋組織に浸潤した炎症性細胞の分布や数をRT-PCR、リアルタイムPCR、蛍光免疫染色およびフローサイトメトリーを用いて評価した。その結果、野生型マウスでは、EAMにより筋量や筋力の低下、炎症性サイトカイン(TNF-αとIFN-γ)やケモカイン(CCL5とCXCL16)mRNAの発現の増加、および骨格筋に浸潤したCD8+T細胞やCD4+T細胞の数の増加が観察された。一方、Nrf2mKOマウスでは、EAMによる筋量や筋力の低下が軽減されるとともに、ケモカイン mRNAの発現や浸潤した炎症性細胞数の増加が抑制された。また、EAMによる骨格筋のケモカインの変動を詳細に検討するため、C2C12筋管細胞にTNF-αとIFN-γを添加し、24時間後に細胞を回収した後、ケモカインのmRNA発現を評価した。その結果、TNF-αとIFN-γを添加したC2C12筋管細胞では、CCL5とCXCL16 mRNAの発現が増加した。これらの結果から、骨格筋におけるNrf2の欠損によりEAMによる筋量や筋力の低下が軽減した要因には、炎症性細胞浸潤の軽減が関与すると考えられる。さらに、この炎症性細胞浸潤の軽減には、筋細胞由来ケモカインの発現抑制が関与する可能性が示唆された。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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