研究課題/領域番号 |
20J10025
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分02090:日本語教育関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
HOANG THI LAN PHUONG 名古屋大学, 人文学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
800千円 (直接経費: 800千円)
2021年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
2020年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | ベトナム人日本語学習者 / 音韻類似性 / 語彙使用頻度 / 言語非選択的活性化 / 語彙性判断 / 翻訳課題 / 書字行動 / 日越両言語間の音韻類似性 / 語彙性判断課題 / 線形混合効果モデル |
研究開始時の研究の概要 |
現在、日本には非漢字圏から来る外国人の労働者が増えているが、日本で生活するため漢字及び漢字語の学習が最も困難だと言われている。中国語から借用した漢字語には、日越の両言語で共有の語彙が多く、音韻的に類似している。そこで、非漢字圏のベトナム人日本語学習者を研究対象として、日越両言語間の音韻類似性と使用頻度の効果が漢字の書字行動への影響を実験的に検討する。音声呈示してから漢字を書き始めるまでの書字想起と書き始めてから終わりまでの書字行動の時間及び正答率を測定する。この観測データに基づいて、漢字認知のメカニズムを解明し、漢字表記の語彙を効率よく教授と学習するためのカリキュラム及び教材開発を提言する。
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研究実績の概要 |
本研究では3つの実験を用い,ベトナム人日本語学習者による漢字の語彙処理メカニズムを検討した。まず,学習対象言語の日本語で実施した語彙性判断課題の実験であった。その結果,日越両言語の語彙処理が言語非選択的に活性化(language non-selective activation, Dijkstra & van Heuven,1998,2002;van Heuven,Dijkstra & Grainger,1998など)されている,即ち,漢字を処理する際にベトナム語の知識を無意識に活性化することを確認した。 また,漢字2字語を母語のベトナム語へ口頭翻訳する課題の実験を行った。その結果,音韻類似性が活性化してから,母語の知識を活用して翻訳を達成している(概念媒介モデル,Kroll & Stewart,1994)という結論に至った。 実験3の書字行動では,漢字を聴覚呈示し,ノートパソコンで書字をする。PsychoPy2のPython言語をベースとした心理実験環境構築用のアプリケーションを用い,書字行動を再現できる3次元図を開発した。そこで課題遂行の正誤を判断し,書字の時間を測定した。時間分析においては,反応時間(書字を想起する時間)と書字時間に分けて分析を行った。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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