研究課題/領域番号 |
20J10037
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
|
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山下 大喜 名古屋大学, 教育発達科学研究科, 特別研究員(DC2)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
900千円 (直接経費: 900千円)
2021年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2020年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
|
キーワード | 胡適 / 国語科 / デューイ / 全国教育会連合会 / ジョン・デューイ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、胡適の国語教育論を起点としつつ、1923年の「国語科」成立へと至る歴史的過程とその思想的背景として当時展開された国語教育改革論議の内実を明らかにすることである。 近代国家にとって「国語」の形成とそれに伴う国語教育の確立は国家建設において重要な事項であり、その背景には「国語」とそれをめぐる思想的せめぎあいが存在する。本研究は、ナショナリズムや国語運動といった思想的背景を含め検討することで、中国近代における国語教育改革の史的総体像を再検討し、「文学革命の旗手」として語られてきた胡適を国語教育改革の中心的人物として再評価しているところに特色がある。
|
研究実績の概要 |
本研究は、中国近代における「国語科」成立を取りあげ、胡適の思想的営為を検討しようとするものである。 当該年度では、全国教育会連合会の史料を重点的に検討し、1922年新学制に伴う「課程標準綱要」の成立過程を考察した。胡適は第8回全国教育会連合会に列席しており、新学制課程標準起草委員会でも委員を務めた。胡適は五四時期における北京大学との関係で想起されやすいが、本研究では「課程標準綱要」および「国語科」の成立において胡適が果たした役割を見出すことができた。 研究のアウトリーチについては、新型コロナウィルス感染症の影響によって当初予定していた学会を変更せざるを得なかった。しかしながら、柔軟にスケジュールを組みなおし、最終的にはイギリス中国学会、アジア研究学会ニューヨーク地区大会、日本現代中国学会、アジア教育史学会で発表を行なうことができた。オンラインシステムを有効に活用しながら国内外を超えて研究報告と交流ができ、来年度はこの発表を論文化していきたいと考えている。また、この特別研究員期間を活用して、学位申請論文の提出まで至ることができたことも大きな収穫であるといえる。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|