研究課題/領域番号 |
20J10181
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
齋藤 穂高 東京大学, 農学生命科学研究科, 特別研究員(DC2)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2021年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2020年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
|
キーワード | SREBP / Cholesterol / Oxysterol / ORPs / 細胞内輸送 / コレステロール |
研究開始時の研究の概要 |
コレステロールは生命の基本機能維持に欠かせない重要な分子である一方、その代謝破綻は、生活習慣病など種々の疾患の原因因子の一つとなる。細胞内コレステロール恒常性制御には、小胞体コレステロールが重要な役割を担うが、小胞体コレステロールの調節機構については未解明である。申請者は、これまでの知見や申請者自身が発見した知見から、小胞体コレステロール量の変動に関与する細胞内コレステロール輸送が、細胞内コレステロール恒常性制御に重要である可能性を見出している。本研究では、コレステロール恒常性を制御する細胞内コレステロール輸送について解析することで、コレステロール恒常性制御機構のさらなる理解に貢献する。
|
研究実績の概要 |
小胞体コレステロールの増減は、コレステロール生合成制御や、細胞内余剰コレステロールの貯蔵といった細胞コレステロール恒常性制御に重要な役割を果たす。そのため、小胞体コレステロール量は、厳密に調節・維持されなければならないが、小胞体コレステロール量の調節機構については未解明な点が多く存在する。近年、オルガネラの膜接触部位における脂質輸送に、様々な脂質輸送タンパク質が関与することが明らかなってきた。そこで、本研究では、これら脂質輸送タンパク質の内、ファミリーのほとんどが小胞体局在能を有し、さらにステロール結合能も有するOxysterol-Binding protein Related proteins (ORPs)に着目した。まず、12個存在するORPsを網羅的にノックダウンし、コレステロール生合成を包括的に制御するSREBP-2活性制御に関与するORPsの同定に到った。さらに同定したORPsは、小胞体コレステロール量依存的に、Acetyl-CoA Acetyltransferase(ACAT)によって産生される、コレステロールエステル産生にも影響を及ぼすことが明らかになり、同定したORPsが小胞体コレステロール量の調節に重要な役割を果たすことが明らかになった。 SREBP-2活性はがん細胞の増殖に影響を及ぼし、さらに同定したORPsがSREBP-2活性に影響を及ぼすことから、同定したORPsが、がん細胞の増殖に影響を及ぼすか検討した。CRISPER-Cas9システムを用いてメラノーマ由来細胞であるA2058細胞のORP+/-株を作出した。作出したA2058細胞ORP+/-株を用いて、細胞増殖能について解析した結果、A2058細胞ORP+/-株では、親株に比べ細胞増殖能が減弱していることが明らかになった。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|