研究課題/領域番号 |
20J10290
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
山下 真司 北里大学, 医療系研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2021年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2020年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 骨格筋密度 / 心臓リハビリテーション / 大血管疾患患者 / 骨格筋の質 |
研究開始時の研究の概要 |
Computed Tomography (CT) 画像で用いられる値は組織の密度を反映している.我々はこの原理を利用し,心大血管疾患患者の骨格筋の密度を測定したところ,予後規定因子であることが明らかとなった.しかしながら,骨格筋の密度を縦断的に測定し,急性期治療に伴う骨格筋の変化やリハビリテーションの効果を検証した報告は少ない.そこで本研究では,疾病管理目的で経時的に撮影されたCT画像を用いて,大血管疾患患者における骨格筋の密度を縦断的に測定し,急性期治療前後におけるデコンディショニングの評価の有用性や,包括的な心臓リハビリテーションの効果を前向きに検証する.
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研究実績の概要 |
CT画像を用いて骨格筋の密度を測定することで筋肉の質を相対的に評価する手法が注目されている.本研究では,心血管疾患患者の骨格筋密度をCT画像を用いて縦断的に評価することで,急性期治療後における心臓リハビリテーションによる骨格筋の密度の可逆性について検証を行った. 対象は2018年9月から2020年8月までに入院した大血管疾患患者のうち,急性期治療前後及び治療半年後に腹部横断CT像を撮影した99名とした.骨格筋の密度は腹部全体と,腹部横断面で確認できる最も大きな抗重力筋として脊柱起立筋を測定した.解析は一般化線形モデルを使用し,ランダム効果は患者とした.また,CT画像の測定誤差(SEM)から臨床的に有用な変化量(MDC)を算出し,心臓リハビリテーション前後におけるMDC以上の変化の割合を算出した. 一般化線形モデルを用いた検証の結果,急性期治療後に一貫して低下した骨格筋の密度は,治療後半年で改善する傾向にあることが示された.しかしながら,心臓リハビリテーションを完遂しなかった症例では十分な改善が得られず,急性期治療前と比較して治療後半年時点にて有意に低値を示した.これらの傾向は脊柱起立筋の密度でも同様であり,外来心臓リハビリテーションを完遂した症例では急性期治療直後と比較して有意に改善した.急性期治療後から治療後半年までにMDC以上の改善を示した症例は全症例の約1/3であった. これらの結果から,治療後半年で骨格筋の密度は改善する可能性があり,包括的なリハビリテーションを継続することでその効果を促進する可能性が示唆された.
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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