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自閉スペクトラム症児の選択に基づく適応行動の支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20J10353
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分09060:特別支援教育関連
研究機関筑波大学

研究代表者

馬場 千歳  筑波大学, 人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2020年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード自閉スペクトラム症 / 選択
研究開始時の研究の概要

本研究では、自閉スペクトラム症児の適応行動を支援するための支援プログラムの開発し、その効果を検討する。支援プログラムは、自閉スペクトラム症児の選択によって明らかとなる行動特徴に基づき開発する。そのためまずは場面や状況に適した行動を選択できるようになるための要因を明らかにする。そして適応行動が生じやすい要因や環境条件を明確化し、それらを体系化した支援プログラムを開発する。開発した支援プログラムは、家庭などさまざまな場面で適用し、適応行動の支援および拡大に有効であるかを検討する。

研究実績の概要

当該年度は、選択を取り入れた支援プログラムを作成し、自閉スペクトラム症児を対象に支援プログラムを実施し、その有効性を検討した。支援プログラムは、前年度までの研究結果や対象児の生活年齢、標準化検査の結果をふまえて作成した。支援プログラムでは、家庭での学習場面に焦点を当て、選択を取り入れた家庭学習の取り組みについて検討した。家庭学習での内容は、漢字と計算とし、学習の内容(漢字および計算)、問題数を対象児に選択させる手続きで実施した。保護者に対しては、プログラムを開始する前に、プログラムの概要や手続きを説明し、家庭での対象児の様子について記録を依頼した。また対象児に対しては、プログラムの概要と手続き、自分の選択した結果の記録方法について説明した。支援プログラムを導入した結果、対象児が家庭で学習に取り組む機会を増加させることができた。対象児が問題数を自分で決めることできるという環境を設定したことによって、自分のその日の体調や1日のスケジュールに合わせて、無理なく学習に取り組むことができたのではないかと考えられる。保護者の記録からは、保護者が対象児へ声かけをする際に、具体的に取り組む問題数を伝えるなど選択肢を提示して、学習を促していたことが報告された。家庭での学習場面における選択の導入は、自閉スペクトラム症児の選択を生かした学習機会の確保や学習を促すための支援として有効であるとともに、保護者側にとっても導入しやすく活用しやすい支援方法である可能性が示唆された。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 自閉スペクトラム症児における複数疑問詞質問の獲得に関する検討2022

    • 著者名/発表者名
      Liyuan GONG・馬場千歳・野呂文行
    • 雑誌名

      障害科学研究

      巻: 46 ページ: 203-212

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 自閉スペクトラム症児に対する事物の受け渡しがない遊び場面における交互交代行動の促進に関する事例的検討ー順番の明示と相手を待つ行動に対する指導の効果ー2022

    • 著者名/発表者名
      馬場千歳・Liyuan GONG・林詩穂里・野呂文行
    • 雑誌名

      障害科学研究

      巻: 46 ページ: 225-233

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Improving the Use of Deictic Verbs in Children with Autism Spectrum Disorder.2021

    • 著者名/発表者名
      Asaoka, H., Baba, C., Fujimoto, N., Kobayashi, C., & Noro, F.
    • 雑誌名

      Developmental Neurorehabilitation

      巻: 24 号: 8 ページ: 525-539

    • DOI

      10.1080/17518423.2021.1964004

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 自閉スペクトラム症の児童における強化子の提示時間の操作 がContinuous arrangementsとDiscontinuous arrangementsの選択に与える影響2021

    • 著者名/発表者名
      馬場千歳・朝岡寛史・野呂文行
    • 雑誌名

      障害科学研究

      巻: 45 ページ: 139-149

    • NAID

      120007126661

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 自閉スペクトラム症のある幼児に対する家庭でのPECS指導プログラムの検討2020

    • 著者名/発表者名
      青木康彦・龔麗媛・馬場千歳・野呂 文行
    • 雑誌名

      特殊教育学研究

      巻: 58 ページ: 107-117

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 自閉スペクトラム症児の集団遊びにおける適切行動の増加が感情の自己制御に及ぼす効果の検討2020

    • 著者名/発表者名
      小川真穂・朝岡寛史・馬場千歳・澤田竜馬・野呂文行
    • 雑誌名

      自閉症スペクトラム研究

      巻: 51 ページ: 51-59

    • NAID

      130008094115

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 自閉スペクトラム症児における眼球運動と動作解析を指標とした移動動詞「行く/来る」の指導の効果2022

    • 著者名/発表者名
      朝岡寛史・馬場千歳・藤本 夏美・小林千紗・野呂文行
    • 学会等名
      障害科学学会 2021年度大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 自閉スペクトラム症児の模倣課題遂行時における眼球運動の分析2021

    • 著者名/発表者名
      朝岡寛史・馬場千歳・藤本 夏美・小林千紗・野呂文行
    • 学会等名
      2020年度障害科学学会大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 自閉スペクトラム症児の集団ゲーム場面における対処行動の指導2020

    • 著者名/発表者名
      藤本夏美・馬場千歳・小林千紗・野呂文行
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第58回年次大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 自閉スペクトラム症児におけるプロンプト・フェイディング法を用いた視線追従指導2020

    • 著者名/発表者名
      小林千紗・澤田祐輝・馬場千歳・藤本夏美・野呂文行・松田壮一郎
    • 学会等名
      日本行動分析学会第38回年次大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2020-07-07   更新日: 2024-03-26  

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