研究課題/領域番号 |
20J11101
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分10040:実験心理学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
大石 浩輝 大阪大学, 生命機能研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 脳構造 / 視覚 / ヒト / MRI / 神経核 / 白質 |
研究開始時の研究の概要 |
個人の奥行知覚機能は立体視力、すなわち知覚可能な奥行量の閾値によって定量的に定義される。立体視力には大きな個人差があることが知られているが、どのような神経基盤によって生じるのかは明らかとなっていない。申請者のこれまでの研究により、立体視力の個人差とVOF (背側と腹側の脳領域をつなぐ白質線維束) の構造 (神経組織密度) の違いが相関することが明らかになった。本研究計画では、VOF (背側と腹側の脳領域をつなぐ白質線維束) の構造と立体視力の因果関係のメカニズムを明らかにするため、 VOFの神経組織密度を増加させる方法を確立し、 VOFの神経組織密度増加に伴う立体視力の変化の検討を行う。
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研究実績の概要 |
ヒトの視知覚が脳のどのような物質的構築によって規定されているのかを明らかにするためには、生きているヒトの視覚経路の構造を可視化して視機能との対応を明らかにする必要がある。申請者は、ヒト視機能と脳構造の関係の解明のため、2つの研究に取り組んだ。 一つがヒト生体脳視覚系における脳領域を可視化する研究である。視覚系は、情報処理の階層性から膝状体系と大脳皮質系に大別できる。両系ともにサルでは電気生理学的手法、ヒトでは機能的MRI(fMRI)によって両系の機能的性質は明らかになってきたが、両系がどのような物質的構築をしているかという構造的性質はまだ十分に明らかになっていない。申請者は定量的MRIを用いることで、生きているヒトを対象に、外側膝状体を構成するサブ領域を可視化に成功した。この結果は、よく明らかになっていないヒト膝状体系における脳構造と視機能の関連を研究するための礎となる大きな成果であると考えられる。 もう一つが、脳領域間をつなぐ白質線維束の構造と視知覚の因果関係を明らかにする研究である。申請者は、経頭蓋磁気刺激を2か所の脳領域に印加する皮質間連合磁気刺激(ccPAS)という手法によって白質線維束の大脳皮質系の解剖学的結合の強化を目指した。現在、cPASを一次視覚野と運動視野に印加することで運動視機能の向上することを報告した先行研究の追試に取り組んでおり、5名中3名の運動視機能を向上させる成果を上げた。今後は構造MRIと組み合わせることで本手法が脳構造に作用が生じているのか明らかにする予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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