研究課題/領域番号 |
20J11378
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
石川 瑞穂 鳥取大学, 医学部, 特別研究員(PD)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2020年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | MTA1 / S100A4 / 血管内皮 |
研究開始時の研究の概要 |
腫瘍血管新生はがんを制御する上で重要な過程であり、治療標的の1つとされてきた。しかし、既存の血管新生阻害剤単独による効果は乏しく、従来とは異なる血管構築そのものを制御する分子の同定が必要である。私は血管内皮細胞におけるMTA1-S100A4複合体の形成が新たな管状構造形成に重要である事を明らかにしてきた。本研究では、この複合体形成を特異的に阻害する化合物を探索・決定し、血管新生阻害療法に新たな選択肢を提示する事を目指す。
|
研究実績の概要 |
令和3年度は昨年度に引き続き「MTA1-S100A4複合体形成を検出するスクリーニング系の構築」から行なった。 遅延していたFLAGタグを付加したヒトMTA1発現ベクターおよびHAタグを付加したヒトS100A4発現ベクターの作製に関しては、本年度初めに全種類のベクターの作製が完了し、かつその全種類のベクターにおいて目的の融合タンパクが発現することも確認した。また、このベクターを使用して行った共免疫沈降法により、MTA1はN末端側および中央部分を介してS100A4と結合していることを明らかにした。 続いて、Alpha protein-protein interaction (perkin elemer社)を利用したスクリーニング系の構築に進んだが、当初予定していたベクターを導入した細胞の溶解液を使用する系では、目的のタンパク質以外のタンパク質が溶液中に多量に存在する状況になり、このことが大きな障壁となることによってMTA1-S100A4複合体の評価が困難になっていた。そこでHisタグを付加したヒトMTA1発現ベクターおよびGSTタグを付加したヒトS100A4発現ベクターを作製し、精製タンパクを用いて相互作用を評価する系への変更を行った。変更後のベクター作製、大腸菌によるタンパク発現および目的タンパクの精製がそれぞれのステップで問題ないことを確認したのち、再度Alpha protein-protein interactionでのスクリーニング系の構築を行った。最終的に、MTA1-S100A4複合体の形成を発光量で簡便に評価できるスクリーニング系の構築が完了した。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|