研究課題/領域番号 |
20J11433
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分02010:日本文学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
竹内 洪介 北海道大学, 文学院, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 書誌学 / 日本近世文学 / 豊臣秀吉 / 料紙 / 歴史学 / 軍記 / 実録・読本 / 写本 / 実録 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、『天正記』諸本を中心に文献学的見地から研究を進めるものである。『天正記』とは、豊臣秀吉の御伽衆(側近)である大村由己によって記された秀吉の伝記的資料である。同書は秀吉の在世時に著されたため、文学的・歴史学的に非常に重要な作品といえる。本研究では『天正記』とその関連文献に焦点を当て、高精度の撮影機材等を駆使し、料紙の紙質などにも注目した書誌学的・本文的検討を行うことにより、『天正記』諸本そのものを分類・整理した上で、書誌学的なモデルとして構築し、近世文学研究に新たな書誌学的方法論を提示することを目指す。
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研究実績の概要 |
前年度に引き続き、新型コロナウイルスの影響で予定していた海外調査・寺社調査が実施できなかったが、本研究で構築する中世末から近世初期の書誌学的モデルの核となる『聚楽行幸記』(『天正記』の一編)の研究がほぼ完了し、その諸本整理と書誌学的な検討の成果を『アジア遊学』262号に発表することができた(「『聚楽行幸記』の写本学」(『アジア遊学』第262号、2021年11月)。当該稿には書誌学・歴史学の専家から寄せられたコメントも掲載されており、本研究の達成点および今後の課題が明確になった。社会情勢により、『天正記』全編の原本資料を対象とした悉皆調査ができなかったのは残念であるが、今後の課題としたい。 一方、『聚楽行幸記』が近世期に伝播した多数の秀吉の伝記的作品群にほぼ全文に近い形で引用されることに注目した結果、昨年度は近世後期の『天正記』関連作品群である『太閤真顕記』の諸本についても本研究の書誌学的モデルを近世後期の文学研究に応用して新たな知見を得ることができていた。今年度もこの方面において研究を進展させることに注力し、『太閤真顕記』の後続作品である『絵本太閤記』を題材にして、新たに論文2本を発表することができた(「屏風になった『絵本太閤記』」(中根千絵編『合戦図 描かれた〈武〉』所収、勉誠出版、2021年12月)および「「幕末の出版検閲と『絵本太閤記』の再版―幕末絵本読本の人名表記をめぐって―」(『国語国文研究』第158号、2022年2月)。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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