研究開始時の研究の概要 |
ユーザがデータベースから情報を検索する際, ユーザのプライバシ保護がしばしば要求される. ユーザのプライバシを保護した情報検索は, プライベート情報検索 (PIR) と呼ばれる. さらにデータベースの情報も保護した情報検索は, 紛失通信 (OT) と呼ばれる. 一方, 既存の情報通信の効率や安全性を向上する手段として, 量子通信が注目されている. 本研究では, 安全性と効率の向上を目指し, 量子通信によるPIR及び分散型OTを研究する. 特に, 量子通信を取り入れた上, (1) 複数の攻撃モデルに対して安全なPIR及び分散型OTプロトコルを構成し, (2) 通信効率の理論限界を明らかにする.
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