研究課題/領域番号 |
20J11550
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
安部 大樹 北海道大学, 農学院, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 予測微生物学 / リスク評価 / 用量反応モデル / カンピロバクター / 消化 / 食中毒 / 衛生 / 感染確率 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,これまで不明瞭であった人体内でのカンピロバクター(食中毒細菌)の生存/死滅を解明することで,食中毒の感染確率を予測する。特に、従来の用量-反応モデルでは予測不可能であった低用量反応(摂取した細菌数が少ない時)の感染確率予測を可能とする新たな用量-反応モデルの作成手法を構築する。研究目的の達成のため,汚染食品を摂食して感染するまでの人体内での消化器官毎に食中毒細菌の生存/死滅挙動のバラつきを確率分布で表し,ばく露量と最終的な感染・発症確率の関係を推定する。
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研究実績の概要 |
本研究は、人体内における細菌の生存/死滅挙動のバラつきを確率論的モデルで表すことで,食中毒の発症確率を予測するモデルを開発することを目標としている。昨年度は各消化器官中におけるCampylobacter jejuniの細菌挙動を明らかにした。今年度は各消化管における細菌挙動の予測モデルを統合し,用量反応関係を推定,検証を行った。従来ではヒトを対象にした実験が必要であったが,年齢の違い(若年,老年)および食品の違い(液体,固体)による食中毒への感度の比較が可能な開発された予測手法を開発した。開発した感染確率予測モデルはApplied Environment and Microbiologyにて掲載済(https://doi.org/10.1128/AEM.01299-21)であり,国際学会(International Association for Food Protection)では分野賞を受賞した。加えて,調理過程におけるC. jejuniの生存挙動と喫食される際の推定菌数の予測モデルを開発した(Food Microbiologyに掲載済, https://doi.org/10.1016/j.fm.2021.103932)。ワーゲニンゲン大学では,喫食までの食中毒細菌の増減を推定し,最終的に食中毒を引き起こすかどうか予測することで,重要となる加工・流通・貯蔵プロセスの比較方法の開発を行った(国際共同研究の論文として投稿準備中)。これらの小研究により,本研究の大目標である、「食品が農場で生産されてから消費者に喫食され,その消化過程に基づいて、病原菌が食中毒を引き起こすかどうか」の一連の流れについて予測モデルが開発され,分析することが可能となった。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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