研究課題/領域番号 |
20J11769
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分60070:情報セキュリティ関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
木原 眞紀 東京理科大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2020年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 認証 / Authentication / ワンタイムパッド / One-time Pad / 検証可能暗号 / Verifiable Encryption / 暗号 / Cryptography |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の概要は、2つの異なる鍵で暗号化された暗号文に対し演算操作を施し、復号した際に平文の距離と一致する検証可能暗号系クラスVerifiable Encryption(VE)に関する数理的基礎研究である。暗号化したまま平文の距離の導出が可能なため、差分など比較を行う際にその都度復号する必要がない。数理的フレームワークの研究のため、安全性や速度などのパフォーマンス面は暗号系の強度に依存するが、RSA暗号をはじめとする準同型暗号とも密接な関係にあるフレームワークとなることが見込まれる。
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研究実績の概要 |
本研究課題では、検証可能暗号系クラスVerifiable Encryption(VE)に関する数理的基礎研究を目的とし、VEクラスの構成、既存暗号系とVEの関係性の検証、実装を目標とし、2020年度は(1)VEクラスの構成および(2)既存の暗号系とVEクラスとの関係性の導出について取り組んだ。 2020年度における本研究の総括を述べる。(1)では、「2つの暗号文はそれぞれ異なる2つの鍵k,k'でそれぞれ暗号化されている」、「暗号化に使用した2つの鍵k,k'を用いた復号結果は2つの平文の距離と一致する」という性質を満たす特別な暗号系クラスVerifiable Encryption(VE)を定義した。(2)では、当初の予定通り、One-Time Pad、Fiat-Shamir Identificationアルゴリズム、Schnorr Identificationアルゴリズムに対して検証を行い、3つともVEクラスに含まれることを証明した。 本年度における研究発表では、新型コロナウイルスの影響により、国内外への出張ができず、発表予定であった2つの国際会議が中止となってしまった。また、学位審査のため博士論文の執筆・発表準備等により論文投稿、学会発表の機会が減ってしまったことも影響し、全体として想定よりも少ない結果となった。 全体のまとめとして、研究課題の目標は達成したが、研究発表に関しては意に沿わない結果となってしまった。就職のため、特別研究員は辞退という結果になったが、今後もこの研究課題の遂行に努めていく所存である。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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