• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

脳梗塞急性期治療において移植可能な自家歯髄・歯肉由来神経系細胞の研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 20J12956
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関筑波大学

研究代表者

松村 英明  筑波大学, 人間総合科学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2020年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード脳梗塞 / 再生医療 / 神経再生 / 歯髄
研究開始時の研究の概要

本研究は、虚血および炎症などによる損傷が未完成な脳梗塞急性期に、発生学的に神経堤由来であり、しかも幹細胞が多い歯髄から誘導した神経系細胞を脳梗塞周囲へ直接移植する事で、神経保護のみならず、神経細胞への分化、生着による神経組織の再生を得て、後遺症の軽減を図ることを目的とする。ただし、細胞が移植される脳梗塞部周囲は低酸素・低栄養で移植細胞の生着に非寛容的な生体環境となっている為、移植に適した酸素要求性の低い、あるいは血管新生能の高い未成熟な神経系細胞を安定的に確保する方法を開発し、移植実験を行う。

研究実績の概要

歯髄組織から神経系細胞を分化誘導して脳梗塞周囲に移植する再生医療の研究をおこなった。成熟した神経系細胞は神経突起の本数が多く、長く、移植後に酸素や血流が豊富に必要となる。一方で突起の本数が少なく、短い、未成熟な神経系細胞は、成熟しているものに比べて酸素需要が低く、虚血環境への移植に適していると考えた。しかし、未成熟神経系細胞は、通常の培養条件下では速やかに成熟してしまうため、安定的に移植に必要十分な細胞数を確保することが困難であった。その為、本研究では、未成熟な神経細胞に発現しているEカドヘリンを抗体のFab部分に組み込んだカドヘリンキメラ抗体を用いる事で、細胞の成熟度の調整をはかった。
歯髄組織からの細胞培養の各段階で、Eカドヘリンキメラ抗体でコートした培養皿を用いた。種々の条件を検討したが、結果として、当研究室で従来行われていた培養方法の最終段階でEカドヘリンキメラ抗体でコートした培養皿を用いる事で、成熟度を抑えた細胞を得ることができた。フローサイトメトリーを用い、Eカドヘリンキメラ抗体でコートした培養皿使用の有無による、細胞プロファイルの違いも合わせて評価した。得られた細胞は突起の本数が短く、少なく、また、培養上清のELISAの結果、血管新生因子VEGF(Vascular Endothelial Growth Factor)の分泌が高かった。
その為、脳梗塞巣周囲という、移植細胞の生着に非寛容的な低酸素・高酸化ストレス環境に耐え、より生着に適した細胞が得られた。
今回得られた細胞を脳梗塞に対する再生医療に用いる事で、移植後早期にホストからの栄養・酸素供給が得られ、その結果、神経細胞への分化、生着による神経血管ユニットの再生を得て、後遺症の軽減を図れる可能性があると考え、今後、脳梗塞モデルマウスへの移植実験をおこなって検証する必要がある。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (3件) 産業財産権 (1件) (うち外国 1件)

  • [学会発表] ヒト歯髄組織から分化誘導した神経系細胞を移植することで脳梗塞モデルマウスの神経症状が改善する2021

    • 著者名/発表者名
      松村 英明、丸島愛樹、石川博、大山晃弘、豊村順子、渡邊美穂、高岡昇平、武川寛樹、石川栄一、松村明、松丸祐司
    • 学会等名
      第39回筑波脳神経外科研究会学術集会 (つくば) (口演)
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] ヒト歯髄から分化誘導した神経系細胞をマウス脳虚血モデルに移植する再生医療の基礎実験2020

    • 著者名/発表者名
      松村 英明、 丸島 愛樹、 石川 博、 大山 晃弘、 豊村 順子、 渡邊 美穂、 高岡 昇平、 武川 寛樹、 石川 栄一、 松丸 祐司
    • 学会等名
      第79回日本脳神経外科学会総会 (岡山) (口演)
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] ヒト歯髄から分化誘導した神経系細胞をマウス脳梗塞モデルに移植する再生医療の基礎実験2020

    • 著者名/発表者名
      松村 英明, 丸島 愛樹, 石川 博, 大山 晃弘, 豊村 順子, 渡邊 美穂, 高岡 昇平, 武川 寛樹, 石川 栄一, 松村 明, 松丸 祐司
    • 学会等名
      第63回日本脳循環代謝学会学術集会 (横浜) (口演)
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [産業財産権] 神経系細胞含有製剤の製造方法2020

    • 発明者名
      丸島,石川,大山,豊村,渡邊,松村,武川,松丸,國府田,松村
    • 権利者名
      丸島,石川,大山,豊村,渡邊,松村,武川,松丸,國府田,松村
    • 産業財産権種類
      特許
    • 出願年月日
      2020
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 外国

URL: 

公開日: 2020-07-07   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi