研究課題/領域番号 |
20J13259
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分07040:経済政策関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
高藪 広隆 九州大学, 経済学府, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 気候変動 / 生産性 / データ包絡分析法 / 産業連関表 / 二酸化炭素 / 効率性 / 製造業 / サプライチェーン |
研究開始時の研究の概要 |
地球温暖化などの課題を解決するために, 二酸化炭素排出量の削減が世界的に求められている。鉄鋼産業の生産過程では大量の二酸化炭素が排出されており、二酸化炭素排出を削減していく上で鉄鋼産業は非常に重要な産業である。本研究では、世界各国の鉄鋼産業の生産技術の効率性(生産効率性)を評価する新たな分析モデルの提案を行い、各国の鉄鋼産業の二酸化炭素排出量の削減に有効な政策を議論する。
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研究実績の概要 |
従来の国・産業レベルの生産性・効率性分析は、当該産業が用いた投入・産出要素のみを考慮した分析であり、投入財のさらに上流産業での生産活動の効率性というものを考慮していなかった。近年、より環境にやさしい生産を行っている事業体からの購入を促すグリーン購入という概念が広まっており、サプライチェーン全体での環境負荷の低減を目指すサプライチェーンマネジメントは国・産業レベルでも重要な課題となっている。そこで、本研究では多地域産業連関表とデータ包絡分析法を組み合わせることで、サプライチェーン全体の生産活動を、供給段階の生産活動と製造段階の生産活動に分解し、それぞれの生産性・効率性分析を行うモデルを開発した。開発されたモデルは、従来のモデルと比較して、サプライチェーン全体の効率性を評価している点、また、サプライチェーン全体の非効率性の要因が供給段階・製造段階のどちらに由来するかを特定できる点に新規性がある。 また、国際多地域産業連関表のひとつであるWorld Input Output Database を用いることで、開発モデルを43か国の製造業18部門に適用した。一般的に、産業レベルの効率性分析を行うことはデータ利用可能性の観点から困難で、産業レベルの実証分析を行った事例は数少ない。本研究は、World Input Output Databaseを活用し、効率性分析に必要なデータセットを整備し、詳細な製造業部門での実証分析を行っている点に独創性がある。実証分析の結果から、開発したモデルの分析結果は、従来の産業効率性分析の手法を用いた場合の結果とは異なる傾向が示された。産業レベルのサプライチェーン効率性分析を行うことで、これまでの分析モデルでは議論が困難であった、産業への技術投資やサプライチェーンマネジメント政策などを議論するうえで有用な情報を得られると結論付けた。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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