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インフルエンザウイルスの多次元デジタル計測技術の開発とウイルス多様性の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20J13346
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分43040:生物物理学関連
研究機関東京大学

研究代表者

本田 信吾  東京大学, 工学系研究科, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2020年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードデジタルバイオアッセイ / デジタルバイオ分析 / 一分子計測 / 一粒子計測 / 多次元計測 / インフルエンザウイルス / アルカリフォスファターゼ
研究開始時の研究の概要

インフルエンザウイルス表面の酵素ノイラミニダーゼ (NA)は感染に重要であり、NA阻害剤 (NAI)はインフルエンザ治療薬として最も一般的に用いられる。一方、ウイルスを一粒子ずつ微小空間に閉じ込めNA活性を測定する技術により、NAI耐性を示さないウイルス株においても、高濃度のNAI存在下でNA活性を保持する粒子の存在が報告されている。しかし、この粒子がNAI耐性を獲得したものか、単に元のNA活性が高いものかは不明である。
本研究では、ウイルス粒子を微小空間内に保持しNAI濃度を変更できる一粒子測定技術を開発し、この粒子がNAI耐性かを明らかにし、そうであるなら、関連する遺伝型を同定する。

研究実績の概要

今年度は、昨年度開発した多次元デジタル計測技術を、高機能酵素選抜に展開することを目標として研究に取り組んだ。結果として、酵素選抜系の基盤となるマイクロチャンバーへのDNAおよび酵素の固定技術と、固定した酵素の多次元計測技術を確立することに成功した。さらに実際の選抜を想定した実証で、多次元計測に基づき酵素変異体を判別することにも成功した。
(1) 多次元デジタル計測技術の高機能酵素選抜への展開
・昨年度開発した多次元デジタル計測技術を高機能酵素選抜に展開するため、まず選抜対象の酵素をコードしたDNAを一分子ずつチャンバー内に固定する技術を確立。
・固定した一分子DNAから各チャンバー内で酵素を発現・チャンバーに固定することで、DNAとそこにコードされた酵素をチャンバー内で対応付ける手法を確立。
・一分子DNAから発現させ固定したモデル酵素アルカリフォスファターゼ (ALP)について、阻害剤濃度を変化させながら繰り返し活性を計測し、IC50を決定することに成功。
・実際の選抜を想定した実証として、大腸菌由来ALPの2種類の変異体DNAを混合してチャンバーに固定後、酵素を発現・各チャンバーに固定し、二つの阻害剤 (リン酸、バナジン酸)に対するIC50をDNA一分子ごとに決定した。そして二つのIC50に基づき2種類の変異体DNAを区別できるか検証した。その結果、2種類の変異体DNAを正しく区別できることが実証された。今後チャンバーからDNAを回収する手法を開発することで、これまでにない評価軸で高機能酵素を選抜できる系が確立できると期待される。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Multidimensional Digital Bioassay Platform Based on an Air-Sealed Femtoliter Reactor Array Device2021

    • 著者名/発表者名
      Honda Shingo、Minagawa Yoshihiro、Noji Hiroyuki、Tabata Kazuhito V.
    • 雑誌名

      Analytical Chemistry

      巻: 93 号: 13 ページ: 5494-5502

    • DOI

      10.1021/acs.analchem.0c05360

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Development of multi-dimensional in vitro enzyme screening system2021

    • 著者名/発表者名
      Shingo Honda, Yoshihiro Minagawa, Hiroyuki Noji, Kazuhito V. Tabata
    • 学会等名
      「細胞を創る」研究会14.0
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] Development of multidimensional in vitro enzyme screening system2021

    • 著者名/発表者名
      Shingo Honda, Yoshihiro Minagawa, Hiroyuki Noji, Kazuhito V. Tabata
    • 学会等名
      第59回日本生物物理学会年会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 『多次元』酵素スクリーニング法の開発2021

    • 著者名/発表者名
      Shingo Honda, Yoshihiro Minagawa, Hiroyuki Noji, Kazuhito V. Tabata
    • 学会等名
      人工細胞モデル&分子ロボティクス 第2回研究会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] Multidimensional (MD) digital bioassay: A versatile platform to study single biological entities in unprecedented resolution2021

    • 著者名/発表者名
      Shingo Honda, Yoshihiro Minagawa, Hiroyuki Noji, Kazuhito V. Tabata
    • 学会等名
      Pacifichem2021
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 生体粒子・分子の活性を個別かつ多条件下で評価可能な多次元デジタルバイオアッセイの開発2020

    • 著者名/発表者名
      本田 信吾、田端 和仁、皆川 慶嘉、野地 博行
    • 学会等名
      第69回日本分析化学会年会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] Multi-Dimensional (MD) digital assay for analysis of influenza virus heterogeneity2020

    • 著者名/発表者名
      本田 信吾、田端 和仁、皆川 慶嘉、野地 博行
    • 学会等名
      第58回日本生物物理学会年会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 一つひとつの生体分子・粒子の活性を多条件下で測定可能なデジタルバイオ計測技術の開発2020

    • 著者名/発表者名
      本田 信吾、田端 和仁、皆川 慶嘉、野地 博行
    • 学会等名
      第10回CSJ化学フェスタ2020
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2020-07-07   更新日: 2024-03-26  

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