研究課題/領域番号 |
20J13436
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分60060:情報ネットワーク関連
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研究機関 | 大阪大学 (2021) 名古屋大学 (2020) |
研究代表者 |
平井 健士 大阪大学, 情報科学研究科, 助教
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2021年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 車車間・歩車間通信 / 輻輳制御 / NOMA / SIC / パケット中継 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、安心・快適な社会作りに貢献する高度道路交通システムの構築に向けて、衝突事故警告システムのための車-車間ならびに車-歩行者間通信(V2X)の技術発展に取り組む。V2Xでは、たくさんの車両・歩行者が存在すると、通信品質が劣化してしまう帯域混雑問題が発生する。これにより、各車両・歩行者の衝突事故警告に支障をきたす恐れがある。本研究では、先駆けてこの問題に取り組み、混雑下でも高品質なV2Xの構築を目指す。そのために、次世代の通信技術NOMAを組み込んだ新たなV2Xを考案し、その通信品質を評価する。
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研究実績の概要 |
本研究では、車車間・歩車間通信 (V2X) を利用した衝突事故警告システムを実現するべく、V2Xの輻輳を緩和し、多数の車両・歩行者 (端末) を収容するための電力軸非直交多元接続 (NOMA) に関する技術検討を進めている。NOMAでは、受信側で、干渉除去技術を利用することで、複数のパケット信号を受信することが可能になる。今年度の当初の予定では、昨年度提案していた2つの機能 (複数端末が同時送信するNOMA利用型並列転送及び1台の端末が複数信号をあらかじめ重ね合わせて送信するNOMA利用型中継)を備えたNOMA利用型V2Xの効果を総合的に評価する予定であったが、検討を進めるうちに、それぞれの機能の通信性能を十分引き出せていないということに気づいたため、各機能の性能を引き出す手法を検討することに注力した。 今年度は、そのうち、NOMA利用型並列転送のための技術検討を主に進め、NOMAを活かした新たな時間-周波数リソース (スロット) の選択手法を提案し、査読ありのIEEE Wireless Communications Lettersに投稿中というところまで達成できた。また、関連する研究を、招待講演1件を含む2件の査読なし国内・国際会議にて発表した。今後、本手法の詳細な実装まで検討を進め、査読あり論文誌に論文を投稿する予定である。 さらに、新たな研究として、NOMA利用型並列転送を発展させ、車両や歩行者が自律分散的に基地局にパケットを送るグラントフリーNOMAと呼ばれるNOMAに関する技術検討も進め、招待講演1件を含む6件の査読なし国内会議にて発表した。今後、本研究で得られた研究成果をさらに深く検討し、査読あり国際会議及び査読あり論文誌に論文を投稿する予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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