研究課題/領域番号 |
20J14145
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
大林 貴子 早稲田大学, 文学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2020年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | バレエ / ロシアバレエ / ディヴェルティスマン / バレエ史 / 舞踊史 / 19世紀ロシア / ロシア・バレエ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、19世紀のサンクトペテルブルク帝室劇場で上演されていたバレエ、ディヴェルティスマンの上演記録を明らかにする。バレエにおけるディヴェルティスマンとは、一般的に『眠れる森の美女』の最終幕に見られるように、舞踊が連続する場面を指す。一方、本研究で特に注目するのは、同劇場で19世紀前半から一つの舞台芸術ジャンルとして上演され続けていた、独立したディヴェルティスマンである。バレエ作品中のディヴェルティスマンと独立したディヴェルティスマンの、それぞれの発展と相互関係を明らかにすることで、ディヴェルティスマンを舞踊史に位置付け、体系化することを目指す。
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研究実績の概要 |
2021年度は引き続き、ロシアバレエ史において特有の19世紀サンクトペテルブルク帝室劇場における独立したディヴェルティスマン公演の調査を続けた。 ロシアバレエ史の発展をディヴェルティスマンの発展という観点から再考するため、当時の新聞やその他の関連資料から、バレエ、オペラの中のバレエ、そして独立したディヴェルティスマン公演に関する舞踊批評を中心に調査した。そして、独立したディヴェルティスマン公演の上演時間や、踊りの内容、踊り手の技術的、芸術的評価、観客の反応などを明らかにすることができた。また、19世紀を通して特にマズルカの人気が高かったこともわかった。マズルカはオペラの中のバレエ場面やバレエ作品中のディヴェルティスマン(物語の進行がなく、いくつかの踊りが連続する場面のことを言う)の場面だけでなく、独立したディヴェルティスマン公演でも踊られることが多かったということは、非常に興味深い事実であるといえる。 さらに、マリウス・プティパの作品の特徴に関する調査を行い、彼の新演出を含む創作過程において、独立したディヴェルティスマン公演が全幕バレエの中のディヴェルティスマンに挿入されるようになった可能性について考察を行った(成果の一部は『ロシアバレエの名作を巡るパ・ド・ドゥ・コンサート』、『プティパへのオマージュ~オーケストラとともに~』にて発表)。 2021年8月と2022年2月にはロシアのサンクトペテルブルグ市に滞在し、文献収集と調査を行った。市滞在中には、新型コロナウイルス感染症の影響による資料の閲覧制限や、ロシアによるウクライナ軍事侵攻勃発によって思うように調査を行うのが困難な中、貴重な資料を入手し帰国できたのはよかった。だが、戦争による惨事を報道で目にするたびに胸が締め付けられる思いである。一刻も早く平和的解決が図られることを心から望むばかりである。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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