研究課題/領域番号 |
20J14973
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
若松 大輔 京都大学, 教育学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2020年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 教師の知識 / 力量形成 / 教師の専門性 / 専門職コミュニティ / 省察 / PCK |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、主にアメリカで展開された教師の知識論の系譜に着目することで、(1)専門職としての教師による授業づくりに関する力量の内実と論点を明らかにすることと、(2)それを踏まえてありうる力量形成の方法を提案することを目的とする。対象とするのは、PCKの提唱者として広く知られているリー・ショーマン(Shulman, L.)の議論と、彼の知識論をめぐって展開された各論者の議論である。研究方法は、テクストの読解を中心としつつ、アメリカでのインタビュー調査および観察を組み合わせて行う。この原理的な探究を通して、授業づくりの主体としての教師を育てる視点を示す。
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研究実績の概要 |
本年度は、研究が概ね計画通りに遂行された。主として、リー・ショーマンを起点とする教師の知識研究における広がりと展開を論文として発表した。広がりについては、事例が紡ぐ教師のコミュニティ論に関する検討を「コミュニティにおける教師の学びに関する考察」と題して『日本教師教育学会年報』で発表した。また、展開については、ショーマンの所論を批判的に乗り越えようとしたパメラ・グロスマンによるコア・プラクティス論を検討した論文「教師の知識論の系譜における『実践的転回』」を『京都大学大学院教育学研究科紀要』において発表した。コア・プラクティス論のほかに、展開として、PCK(Pedagogical Content Knowledge)を拡張したTPACK(Technological Pedagogical Content Knowledge)の議論を昨年度からさらに深め、本年度はその研修のあり方についても検討した。 また、ショーマンによる教師の知識論が醸成される土台としてのアメリカの教育学研究の状況に関して、翻訳、あるいは紹介の論稿を発表した。さらに、アメリカの教師教育論を相対化するために、日本における教師教育改革のレビューや実際の教師たちの学びに関する検討も行った。 海外渡航が厳しい中で、電子メールを用いて未公刊資料を含め様々な史資料の収集も行うことができた。これらの史資料を一部用いて本年度は研究を遂行した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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