研究課題/領域番号 |
20J15015
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分61020:ヒューマンインタフェースおよびインタラクション関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木村 直紀 東京大学, 学際情報学府, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2021年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | サイレントスピーチインタフェース / サイレントスピーチ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では声帯を使うことなく発話を可能にする無声発話技術を開発します.無声発話は気管切開,声帯の切除,ALS, 高齢等により発話が困難な人に新しいコミュニケーション手段を提供します.また,会議やコンサート,電車内など静寂を求められる場所にて発話を用いたコミュニケーションやコンピュータの利用を可能にします.一方で飛行機の中のような環境音が大きく音声の聞き取りやコンピュータによる音声認識が難しい場所における代替手段となります.
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研究実績の概要 |
本研究では,空気振動を伴わずに話し言葉によるコミュニケーションを可能にする無声発話技術に関する研究を行なった.無声発話とは,声帯を振動させずに声道の調音運動のみを行う発話方法のことである.この時の調音運動に伴う脳波や神経信号,筋電位,筋肉の動きを測定することで,意図した発話内容の生成・認識を行うものである.無声発話では空気振動を伴わないため,発話・聴音に困難(気管切開,声帯の切除,高齢)を抱える人々に新しいコミュニケーション手段を提供できる可能性がある.さらに会議や電車内など,静かさが必要な場所での話し言葉を用いた交流やコンピュータの活用を実現する.またコンサート会場や飛行機内など,周囲の騒音が大きくて音声の理解やコンピュータによる音声認識が困難な場所での代わりの手段として機能する. 前年度に引き続き,サイレントスペリングというインタラクションにエレクトロパラトグラフィー(Electropalatography,口蓋設置型下トラッキング静電容量アレイ)を組み合わせて研究を行なった.このセンサは口蓋に124個の電極を設置し,100Hzで舌の動きを捉える.このセンサと隠れマルコフモデルを使用した認識器を組み合わせることで,1164wordsの語彙において94%以上の精度での認識を実現した.本研究の成果は2022年4月に開催されたACM主催のConference on Human Factors in Computing Systems(CHI2022)においてフルペーパーとして発表された.
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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