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病原性OPTNの伝播による視神経変性加速機構の解明とそのバイオマーカーへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 20J15280
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分48030:薬理学関連
研究機関岐阜薬科大学

研究代表者

稲垣 賢  岐阜薬科大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2020年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードOptineurin / オートファジー / エクソソーム / 視神経変性
研究開始時の研究の概要

本研究の概要は、未だに病態解明、治療薬開発及びバイオマーカーの確立が不十分といった基礎及び臨床的な課題を解決することを目的としている。これまでに、家族性正常眼圧緑内障の病態解明で得た知見であるOptineurin凝集に着目し、これらが家族性正常眼圧緑内障病態だけではなく、いわゆる孤発性の正常眼圧緑内障病態にも関与するのかについて検討を行う。本研究により、長らく病態に不明瞭な点が多く存在していた正常眼圧緑内障に対して新たな知見をもたらすことが出来る可能性があり、新規治療薬開発やバイオマーカー開発が行える可能性がある研究である。

研究実績の概要

当該年度では、オートファジー機構の障害が網膜視神経に与える影響を検討した。マウス眼内へのオートファジー (特に、オートリソソームに対する) 阻害剤であるバフィロマイシンを硝子体内投与することにより、視神経変性の病態因子の1つである凝集性のオプチニューリンタンパクの形成が認められるかを検討した。はじめに網膜視神経でオートファジーを障害するバフィロマイシンの最適な濃度を検討したところ30μMのバフィロマイシンの投与により、網膜及び視神経においてオートリソソームが障害されることが明らかとなった。本条件において、正常眼圧緑内障病態因子である凝集性オプチニューリンに及ぼす影響を網膜及び視神経に分け評価を行ったところ、視神経内で凝集性オプチニューリンの発現が増加した。以上のことから、生体においてもオートファジーの障害により、凝集性オプチニューリンの形成が認められることを初めて明らかにした。さらに、バフィロマイシンを眼内に投与したマウスより採血を行い、血漿を精製後、超遠心によりエクソソームを精製した。これらの精製したエクソソームにおいては、凝集性オプチニューリンはバフィロマイシンの投与によっても増加を認めなかった。そこで、視神経表面抗原であるThy1(視神経表面マーカー) に対する免疫沈降により、Thy1を表面抗原に持つエクソソームを精製し、評価したところ、バフィロマイシン投与群では、凝集性オプチニューリンの有意な増加を認めた。以上のことから、視神経におけるオートファジー障害に対するバイオマーカーとして、Thy1陽性エクソソーム中の凝集性オプチニューリンは有用である可能性が示唆された。

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2020 実績報告書

URL: 

公開日: 2020-07-07   更新日: 2024-03-26  

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