• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

深い学習を促す講義映像・事前学習・対面授業を有機的に連関させた反転授業設計の提案

研究課題

研究課題/領域番号 20J15532
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分09070:教育工学関連
研究機関京都大学

研究代表者

澁川 幸加  京都大学, 教育学研究科 教育学環専攻 連携教育学講座 高等教育学コース, 特別研究員(DC2)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2021年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード反転授業 / 事前学習 / 授業設計 / 大学教育 / 単位制度 / ブレンド型授業 / 高等教育 / 教育工学
研究開始時の研究の概要

反転授業は従来の授業外学習時間の使い方を変えることで、学生の深い学習を促すことが期待される教授法である。学生の深い学習を促すには、事前学習時の講義映像を用いた学習活動と理解を深化させる対面授業時の学習活動を連関させることが不可欠である。しかし、事前学習と対面授業の学習の効果を弁別した検討や、それらを有機的に結びつけるための授業設計の議論は熟していない。
そこで本研究は,講義映像・事前学習への取り組み方・対面授業の3要素を有機的に結びつけ、深い学習を促す反転授業設計手法を開発することを目的とする。各要素の実態や要素間の関係を検討した後、この知見を基にした反転授業設計手法の開発とその効果検証を行う。

研究実績の概要

今年度は、昨年度開発した反転授業設計手法の効果検証を行った。主な研究結果は以下の通りである。
まず、昨年度開発した「反転授業リデザインワークシート」のユーザー評価を行った。このワークシートは、深い学習を促すための学習プロセスと教員による働きかけを対応づけて可視化し、実際に入力して授業1コマを設計できるものである。大学教員を対象にオンラインワークショップ環境下でワークシートの使用とその評価を依頼した。大学教員14名の質問紙調査の回答及び成果物を分析した結果、開発したワークシートは、反転授業を導入する目的や学習目標と整合性があるように事前学習と対面授業を設計し、事前学習と対面授業が連関した設計を支援しうることが確認された。また、教員にとって効果・効率・魅力が高いツールであることを確認した。以上より「反転授業リデザインワークシート」は、開発意図に適合するように大学教員が使用できることが確認された。次に、反転授業の実践経験がない大学教員が「反転授業リデザインワークシート」をもとに設計した反転授業実践の効果検証を行った。A大学の3クラスを対象に、調査と分析を行った。その結果、学生の浅い学習アプローチは低下し、深い学習アプローチは高い得点を維持していたことが確認された。また、教員は反転授業の導入目的や学習目標と整合性のあるような反転授業を展開していたこと、開発したワークシートは教員の不安を解消したり「やりたい授業」づくりを支えたりする効果があることが明らかになった。そして、これまでの研究成果をもとに博士論文を執筆し、提出した。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] ブレンド型授業との比較・従来授業における予習との比較を通した反転授業の特徴と定義の検討2021

    • 著者名/発表者名
      澁川 幸加
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌

      巻: 44 号: 4 ページ: 561-574

    • DOI

      10.15077/jjet.44079

    • NAID

      130008003194

    • ISSN
      1349-8290, 2189-6453
    • 年月日
      2021-03-20
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] <書評・図書紹介>ジェフリー・J・セリンゴ著『カレッジ(アン)バウンド-米国高等教育の現状と近未来のパノラマ-』2021

    • 著者名/発表者名
      澁川幸加
    • 雑誌名

      日本通信教育学会研究論集

      巻: - ページ: 84-88

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [雑誌論文] 新たな授業形態の登場による単位制度の今日的な課題:遠隔授業と面接授業、通信制と通学制との区分をめぐって2021

    • 著者名/発表者名
      澁川幸加
    • 雑誌名

      大学マネジメント

      巻: 12 ページ: 29-36

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [雑誌論文] 単位制度における遠隔授業の制度的変遷と新たな授業形態の登場による今日的な課題2020

    • 著者名/発表者名
      澁川幸加
    • 雑誌名

      京都大学高等教育研究

      巻: 26 ページ: 25-36

    • NAID

      120006954905

    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 高校と大学における「ハイブリッド化」の特徴と相違2021

    • 著者名/発表者名
      澁川幸加
    • 学会等名
      日本教育工学会研究会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 演習の伴うオンライン授業における「構成的な整合性」のある反転授業実践2021

    • 著者名/発表者名
      澁川幸加, 溝口侑
    • 学会等名
      大学教育学会第43回大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 大学院生による博士論文の自己評価・ピア評価用ルーブリックの提案2021

    • 著者名/発表者名
      岩田貴帆, 溝口侑, 澁川幸加, 杉山芳生, 田中孝平
    • 学会等名
      大学教育学会第43回大会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 反転授業用リデザインワークシートの開発2020

    • 著者名/発表者名
      澁川幸加,田口真奈
    • 学会等名
      日本教育工学会第37回全国大会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 単位制度における遠隔授業の今日的な課題 ―新たな授業形態の搭乗に着目して―2020

    • 著者名/発表者名
      澁川幸加
    • 学会等名
      日本教育メディア学会第27回
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] The Relationship between Out-of-Class Strategies and In-Class Strategies in a Flipped Classroom2020

    • 著者名/発表者名
      Sachika Shibukawa, Yu Mizoguchi, Akira Setoguchi, Tomoko Hirayama
    • 学会等名
      EdMedia+ Innovate Learning
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2020-07-07   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi