研究課題/領域番号 |
20J15620
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
野田 健太郎 京都大学, 京都大学大学院 アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2020年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 人と野生動物の関係 / 国立公園管理 / 地域の在来知 / 観光資源としての野生動物 |
研究開始時の研究の概要 |
東アフリカのザンジバル島に人類が住みついた1000年以上の昔から、人とザンジバルアカコロブスは狭い島のなかで共に暮らし、両者は特異な関係を築いてきた。コロブスは集落で燃え残った木炭を頻繁に食べに訪れるのだ。ジョザニ・チュワカ湾国立公園は、2004年にコロブスの保護のために設立されたが、国立公園側の意に反してコロブスは公園から集落に現れ、民家の周りにある炭や果樹の樹葉を食べる。コロブスにとって集落での食性は健康にどのような影響があるのか、また、住民にとって炭食いと食害はどのような影響があるのか、人とコロブス両者の視点から特異な”共存”関係を検証し、人と野生動物との共存の在り方について議論をする。
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研究実績の概要 |
本研究の調査結果については、「タンザニア・ウングジャ島における人とザンジバルアカコロブスの関係の動態」という題名で博士論文にまとめ、2022年12月に所属学科に提出し、2023年7月に博士号取得を予定している。 博士論文は、タンザニア、ウングジャ島において人が作り上げた森林景観を利用するザンジバルアカコロブス(以下、コロブス)と、そこに暮らす人々の関係性が、国立公園設置の影響でどのように変化したかを明らかにすることを目的とした。地域住民へのアンケート調査や、コロブスの行動調査の結果をもとに、国立公園設置が地域社会や人と野生動物の関係にもたらした変化を記述した。地域の重要な観光資源となっているコロブスの「炭食い行動」がコロブスと森と人の絶妙なバランスで成り立っていることを指摘したうえで、地域社会における野生動物保全のあり方について議論を行った。
なお博士論文を一部編集したものを、書籍「生態人類学は挑む Session4 つくる・つかう」の第2章として、「人とザンジバルアカコロブスの関係を考える-国立公園の設置をめぐって」という題名で、2023年4月に京都大学学術出版会から出版した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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