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津波生存者・犠牲者の双方に着目した津波避難行動発生・進行メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20J20360
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分25030:防災工学関連
研究機関東北大学

研究代表者

新家 杏奈  東北大学, 工学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2022年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2020年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード津波避難行動 / インタビュー調査 / 質的分析 / コーディング / 手法作成 / 二重過程理論 / 探究学習 / 災害時の生きる力
研究開始時の研究の概要

本研究では,避難開始~避難完了までの経路移動や思考変化を明らかにすることを目的とする.まず,東日本大震災で津波避難を行った方にインタビュー調査を行い,思考変化や経路移動に関するデータの取得を行い,これらデータを組み合わせて避難行動の傾向を分析する.続いて,避難行動の傾向を基に津波避難行動モデルを作成し,津波避難行動シミュレーションへの利用を検討する.さらに,津波避難行動の発生阻害要因を抽出し,それを克服する防災対策を考案し,介入実験を通してその対策の有用性を検討し,早期避難を発生させ,津波によって被害を受けない場所まで避難ができる避難行動を発生させるための対策を明らかにする.

研究実績の概要

本研究は,東日本大震災発生時の津波避難行動を対象に,津波避難行動の進行メカニズムを解明し,津波避難の進行に関連する要因を明らかにすることを目的として実施している.2022年度は,東日本大震災発災時に生じた行動について,その行動がどのようなメカニズムで生じていたのかについて,インタビューによる証言を基に分析を行った.今年度は,発災時に合理的行動・非合理的行動がともに生じるという既往研究を受け,合理的・非合理的行動がともに分析できる二重過程理論を用いた証言の分析手法を作成した.さらに,インタビューへの参加者からの協力をいただき,手法の精度の検証を行い,ある程度の精度が担保された分析手法であることを明らかにした.作成手法を用いて,東日本大震災発災時の行動について気仙沼市階上地区で行ったインタビュー証言の分析を行ったところ,直感的なシステム1による行動が多くみられ,熟考的なシステム2による行動は非常に限定的であったことが分かった.二重過程理論に関する研究においては,各システムの特徴について研究が進んでおり,システム間の関係や発生傾向について明らかになっていないことが多い.よって,今後の研究では,証言を用いた分析を継続し,災害発生時の行動発生傾向を二重過程理論を用いて分析することで,リスク状況下における各システムの関係について研究を発展させていく事を予定している.また,今後被災が起こる可能性がある地域では,津波によって効率的に避難を行うための対策が求められている.よって,今後は証言から津波暴露リスクを増やす行動(以下,リスク行動)を抜き出し,そのような行動がどのような過程で発生しているのかを分析することで,リスク行動をどのように抑制するのか,対応策の検討・提案を行うことを予定している.

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (16件)

すべて 2023 2022 2021 2020 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 3件) 備考 (3件)

  • [雑誌論文] 津波災害時における車渋滞の抑制を目的とする基礎的研究:2021年3月20日宮城県沖地震における宮城県石巻市の住民に見られた避難行動の分析を通して2022

    • 著者名/発表者名
      川合将矢,佐藤翔輔,新家杏奈,渡邉勇,今村文彦
    • 雑誌名

      地域安全学会論文集No. 41

      巻: 41 ページ: 229-239

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 東日本大震災の復興支援調査アーカイブで明らかにされた危険方向移動の実態と提案2022

    • 著者名/発表者名
      成田峻之輔,佐藤翔輔,渡邉勇,新家杏奈,今村文彦
    • 雑誌名

      土木学会論文集B2(海岸工学)

      巻: 78 号: 2 ページ: I_361-I_366

    • DOI

      10.2208/kaigan.78.2_I_361

    • ISSN
      1883-8944, 1884-2399
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 中学生による津波避難行動に焦点を当てた探求学習のアウトプットの分析:気仙沼市立鹿折中学校の事例2021

    • 著者名/発表者名
      新家杏奈,佐藤翔輔,今村文彦
    • 雑誌名

      地域安全学会梗概集

      巻: 48 ページ: 59-60

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [雑誌論文] 思考変化と移動経路を組み合わせた津波避難行動過程の分析: 東日本大震災発生時の気仙沼市階上地区の事例2020

    • 著者名/発表者名
      新家杏奈,佐藤翔輔,今村文彦
    • 雑誌名

      地域安全学会論文集

      巻: 37 号: 0 ページ: 339-349

    • DOI

      10.11314/jisss.37.339

    • NAID

      130007977005

    • ISSN
      1345-2088, 2187-9842
    • 年月日
      2020-11-01
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Development a method for analyzing testimonies at the time of the tsunami disaster using dual process theory2023

    • 著者名/発表者名
      Anna Shinka, Shosuke Sato, Fumihiko Imamura
    • 学会等名
      World BOSAI Forum / IDRC 2023 in Sendai
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 中学生による津波避難行動詳細インタビュー調査手法の聞き取り効果に関する分析の試み2021

    • 著者名/発表者名
      新家杏奈,佐藤翔輔,今村文彦
    • 学会等名
      第40回日本自然災害学会年次学術講演会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] Memories of victims’behavior regarding tsunami evacuation -Interview survey 8 years after the 2011 Great East Japan Earthquake2021

    • 著者名/発表者名
      Anna Shinka, Shosuke Sato, Fumihiko Imamura
    • 学会等名
      The 30th International Tsunami Symposium
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 中学生による津波避難行動に焦点を当てた探求学習のアウトプットの分析:気仙沼市立鹿折中学校の事例2021

    • 著者名/発表者名
      新家杏奈,佐藤翔輔,今村文彦
    • 学会等名
      第 48 回 (令和 3 年度)地域安全学会研究発表会(春季)
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 津波避難行動詳細インタビューによる生きる力の長期的な変化2021

    • 著者名/発表者名
      新家杏奈,佐藤翔輔,今村文彦
    • 学会等名
      令和3年度土木学会東北支部技術研究発表会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 中学生にもできる津波避難者の思考・移動変化の調査手法の開発と実践:気仙沼市立鹿折中学校防災学習の事例2021

    • 著者名/発表者名
      新家杏奈,佐藤翔輔,今村文彦
    • 学会等名
      第39回日本自然災害学会年次学術講演会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] The study of time estimation of the evacuees in the case of the disaster which has passed for eight years since its occurrence2021

    • 著者名/発表者名
      Anna Shinka, Shosuke Sato, Fumihiko Imamura
    • 学会等名
      The 30 th international tsunami symposium
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 中学生による津波避難行動に焦点を当てた探求学習のアウトプットの分析:気仙沼市立鹿折中学校の事例2021

    • 著者名/発表者名
      新家杏奈,佐藤翔輔,今村文彦
    • 学会等名
      第48回(2021年度)地域安全学会研究発表大会(春季)
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 思考変化と移動経路を組み合わせた津波避難行動過程の分析:東日本大震災大震災発生時の気仙沼市階上地区の事例2020

    • 著者名/発表者名
      新家杏奈,佐藤翔輔,今村文彦
    • 学会等名
      第47回(2020年度)地域安全学会研究発表会(秋季)
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [備考] 東北大学災害科学国際研究所津波工学研究室HP

    • URL

      https://www.tsunami.irides.tohoku.ac.jp/jp/member/shinka/

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [備考] 新家杏奈さんが"The 30th International Tsunami Symposium"

    • URL

      https://syde.tohoku.ac.jp/news/the-30th-international-tsunami-symposium.html

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [備考] 新家杏奈さんが「日本自然災害学会」で第40回学術講演会発表優秀賞を受賞しました

    • URL

      https://syde.tohoku.ac.jp/news/40.html

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

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公開日: 2020-07-07   更新日: 2024-03-26  

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