研究課題/領域番号 |
20J20406
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
栗川 治 立命館大学, 先端総合学術研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2021年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 障害のある教員 / 軽減労働同一賃金 / 障害教員雇用 / 障害教員運動史 / 情報保障 / 当事者団体 / 社会運動史 / 権利保障 / 指導力不足教員 / 障害/能力の社会モデル |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、多様な人間が共生する社会を実現していくうえで重要なインクルーシブ教育の一翼を担う「障害のある教員」について、その当事者運動の歴史を調べる日本で最初の学術研究である。 1970年代には障害者は教員採用試験すら受けられなかったが、いまや国でも「障害者活躍推進プラン」を策定するまでになった。この歴史をとおして、現代日本の教育・労働の課題を明らかにする。 ここで得られた知見は、障害教員、障害者雇用にとどまらず、多様性のある働き方を可能にする社会づくりに学術的な基盤を与えることになるだろう。
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研究実績の概要 |
本研究の主題は「障害のある教員の当事者運動史の研究――1970年代以降の日本の当事者団体を中心に」である。 2022年度は、1970年代の障害教員雇用をめぐる当事者運動に関して、文献調査、インタビュー調査をおこない、障害教員運動史に関わる未発見資料を多数含むデータを蓄積した。とくに、日本で最初の中途視覚障害教員の職場復帰を果たしたI氏と、その復職運動を支援したK氏から聞き取りをし、障害学会大会での発表を経て、学会誌に論文を投稿した。他にも貴重な資料の収集が進んでおり、それらの分析、考察をおこない、今後、学術雑誌論文、博士論文にまとめていくつもりである。 また、障害教員をふくむ障害者雇用において課題となっている「異なる働き方と平等な待遇を同時に保障すること」をめざす「異在(軽減)労働同一賃金」の理論の精緻化を図り、論文にまとめて発表した。 さらに、障害者が教員として働くためのすべての過程(大学進学、教員免許取得、教員採用試験、職務遂行、教材研究、等)において、つねに障壁(障害)となっている情報保障に関しても、視覚障害者への点字、音声、文字データ提供を中心に、19世紀から現代までの権利保障、情報アクセシビリティー保障の歴史を調査し、論文等にまとめ、学会等で発表するとともに、新聞・雑誌等でも取り上げられた(例えば、岩波書店『世界』 963号 pp.260-7 栗川治・松本道子・藤田晶子・堀江達朗「座談会 音で読む『世界』──視覚障害者と情報保障」 2022年11月、等)。 これらを含め、学術誌等での論文掲載5(うち査読有3)、投稿中2(うち国際学術誌1)、学会等での発表2といった研究成果をあげた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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