研究課題/領域番号 |
20J20683
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分01030:宗教学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
木村 悠之介 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC1)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2022年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2021年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
|
キーワード | 国家神道 / 教派神道 / 遠藤隆吉 / 日本主義 / 社寺参詣 / 日本人無宗教論 / 近代神道 / 水戸学 / 国学 / 平田篤胤 / 久米邦武 / 神道学 / 大学と宗教 / 歴史叙述 / 神道哲学 / 日本宗教論 / 神風会 / 久米邦武筆禍事件 / 折口信夫 / 普遍と特殊/固有 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、明治期から占領期にかけての「神道学」の形成・展開過程を、近代日本の宗教史・思想史・学知史として明らかにするものである。 近代の神道思想史は、「神道」が「宗教」になりうるか/なるべきかを、「言挙げ」=言語的表現、教義形成との関係で常に模索する過程でもあった。本研究では、他学問や他宗教、あるいは非言語的な実践との関係の中で、神道を「知」的に扱う、という営為や「神道」概念が歴史的にどう位置づけられてきたのか、特に同時代の雑誌史料を多く用いつつ通史を描く。 それによって、「国家神道」研究を更新するとともに、いま「日本」の「宗教」をいかに論じうるかを再考する。
|
研究実績の概要 |
2022年度は、①国学史像、②久米邦武の思想、③「神道学」史という昨年度の作業、前提としての④神道メディア研究を継続しつつ、⑤日本人論や⑥地方史の方面にも手を広げた。 ①については「再生する平田篤胤」が公刊された。また、「明治後期における「復古神道」イメージの変化」によって、吉見幸和や増穂残口を含む「国学」史の可能性について問題を提起した。②に関しては、口頭発表「日露戦争以後の久米邦武における神道・宗教観」において、昨年と併せて生涯を検討した。「第10講 宗教」では久米を中心に明治後半期の「宗教」に関わる思潮を見通した。なお、久米事件については論文「久米邦武筆禍事件と「国家神道」再々考」を学会誌に投稿し、査読中である。③の専論としては「神道学を建設する」を公刊した。関連するものは久米事件論や大成教禊教など、少なくない。 ④については、口頭発表「近代神道雑誌史・出版史の新たな展望」を行い、その成果を「史料紹介 大日本協会『日本主義』『新天地』の基礎的事項と総目次」、荻原稔氏との共著「大成教禊教『禊教新誌』『禊教会雑誌』『みそゝき』解題・目次」、さらに「新神道とは何であったか」「出版に託された〝一つの神道〟という夢」を公刊した。また、口頭発表「「近代神道」の再定義におけるジェンダー視点」は、ジェンダー視点からの検討を通して、メディアや教派神道などを周縁化しない近代神道史像を提言するものだった。⑤は藤原聖子・稲村めぐみ・坪井俊樹・和田理恵4氏との共著「日本人無宗教論の系譜」であり、同研究ノートを大幅に拡充した『日本人無宗教説』も2023年5月に筑摩選書として刊行予定である。また、菅原潤『梅原猛と仏教の思想』合評会に招待され、登壇した。⑥としては口頭発表「近代横浜の社寺参詣」を行った。伊勢神宮やメディアの扱いなど、今までのテーマと重なりつつも、新たな領域に進出したものである。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|