研究課題/領域番号 |
20J20900
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
内藤 碧 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2022年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2021年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2020年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 集合知 / 集団の知恵 / 計算論的アプローチ / 群知能 / メタ知識 / 情報採餌 / 不確実性下の意思決定 / 社会的学習 |
研究開始時の研究の概要 |
人間社会において集団の知恵がどのような条件のもとで、いかなるメカニズムによって成立しうるのかという問題は、社会心理学における古典的かつ重要なテーマの1つである。21世紀の現代社会では、人々の間を行き交う情報の流れは大きく形を変えつつあり、情報通信技術の発展によって集団の知恵への期待が高まる一方で、SNSの炎上や社会の分断といった新たな問題もあらわになっている。こうした状況のなか、集団の知恵をめぐる問題に対しては、新たな一般理論の構築が社会的に要請されている。本研究では、従来の社会心理学を軸に、多角的な視点から現代社会における集団の知恵の成立条件とその基盤メカニズムの実験・実証的研究を試みる。
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研究実績の概要 |
本年度は、本研究課題の総まとめとして、研究結果のアウトプットを中心に進展を得た。昨年度に実施した実験および解析結果を論文にまとめ、Scientific Reports誌に掲載された(Naito, Katahira, & Kameda, 2022)。また、海外への渡航制限が緩和されるなか、積極的に海外渡航を計画し、ドイツ・コンスタンツ大学で実施されたThe Computational Summer school on Modeling Social and collective behavior(COSMOS)で研究報告を行ったほか、ドイツ・テュービンゲン大学Human-Machine Cognition Labにて本研究に関するトークを行った。さらに、本研究のデータをさらに深く理解するための新たな展開に向けて、オンライン実験システムを利用した新たな条件を含めた追加データの収集に着手した。本研究課題を考究するなかで得た研究分野を俯瞰する理解を総説論文にまとめ、認知科学誌に『集合知を支える社会学習過程の合理的基礎』として掲載されたほか、数理社会学事典(丸善出版)の分担執筆(『集合的意思決定への実験アプローチ』)にも参加した。このように、本研究課題全体を通して、当初の目的であった「従来の社会心理学を軸に、多角的な視点から現代社会における集団の知恵の成立条件とその基盤メカニズムの実験・実証的研究を試みる」というビジョンに対して十分な接近を達成することができた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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