研究課題/領域番号 |
20J20996
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分90120:生体材料学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
市丸 裕晃 筑波大学, 理工情報生命学術院, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2020年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | エレクトロスピニング / デシル基 / 疎水性相互作用 / 組織接着性 / タラゼラチン / デカニル基 |
研究開始時の研究の概要 |
外科手術後の創部への貼付を目的としたシート状の医療機器は、術後の湿潤環境における生体親和性、組織接着性、抗がん作用及び価格に課題がある。 一方、肺がんの一つである胸膜中皮腫は、一度発症すると術後の生存期間が数年程度と極めて低いことが知られている。胸膜中皮腫の手術の一つである胸膜切除剥皮術は、肺を温存するという長所があるものの、胸膜に残存する腫瘍を完全に取り除くことが難しいという課題がある。 本研究では、湿潤環境にあるがん切除部分に対して十分に接着し、生体吸収性の抗がん剤徐放能を有する組織接着性メッシュを創出する。
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研究実績の概要 |
令和3年度は、生体組織に対して短時間に高い接着性を有する組織接着性メッシュの調製を目的として、研究を行った。前年度の研究課題として、水中におけるメッシュの低い組織接着性が明らかとなった。本課題を改善するために、メッシュの膨潤度に着目し、低い膨潤性を有するメッシュの作製を行い、生体組織に対する耐圧強度試験を行った。本年度では、メッシュの主材料であるスケトウダラ由来ゼラチン(タラゼラチン(ApGltn))の分子量を40,000 g/mol(ApGltn40)から93,446 g/mol(ApGltn93)に変化させ、メッシュを作製した。具体的にApGltn93の一部に炭素鎖長10のデシル基(C10)を修飾した高分子量疎水化タラゼラチン(C10-ApGltn93)を合成し、エレクトロスピニング法によってメッシュ状に成形した。作製したメッシュの生理食塩水中における膨潤度を測定した結果、C10-ApGltn93メッシュは、C10-ApGltn40メッシュと比較し、低い膨潤度であることが確認された。C10-ApGltn93メッシュを用いてブタ大腸漿膜組織に対する耐圧強度試験を行った結果、C10-ApGltn93メッシュは、疎水基を修飾していないオリジナル(Org)ApGltn93(Org-ApGltn93)メッシュと比較し、組織接着性の向上は確認されなかった。この結果の理由として、メッシュの低い吸水性、修飾したC10の凝集が考えられた。次に、C10-ApGltn93メッシュの吸水性の向上およびC10の凝集を防ぐ目的として、α-シクロデキストリン(α-CD)を添加し、メッシュを作製した。作製したα-CD添加C10-ApGltn93メッシュを用いてブタ大腸漿膜組織に対する耐圧強度試験を行った結果、Org-ApGltn93メッシュと比較し、組織接着性の向上は確認されなかった。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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