びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)は、悪性リンパ腫の中でも最も高頻度に生じる病型である。近年、次世代シーケンサーの登場によりDLBCLにおいても大規模コホートにおいて網羅的遺伝子解析が行われ、約170個にもおよぶ反復する遺伝子異常が明らかになっている。しかし、in vivoにおいて機能評価がなされている遺伝子異常は少なく、機能の明らかになっていない遺伝子異常が多数存在する。本研究では、CRISPR/Cas9システムを用いた遺伝子機能喪失スクリーニングをin vivoで行い、DLBCLで高頻度に認められている遺伝子異常のうち、in vivoにおいてB細胞リンパ腫の発症・進展に重要な機能的役割を果たしている異常を明らかにする。
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