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議会による法の支配の実現

研究課題

研究課題/領域番号 20J21386
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分05020:公法学関連
研究機関一橋大学

研究代表者

柴田 竜太郎  一橋大学, 大学院 法学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2022年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード議院内閣制 / 議会法 / 院内幹事 / 会派 / 政府派議員 / 衆議院解散 / イギリス憲法 / 議会任期固定法 / 法の支配 / イギリス議会 / アイヴァー・ジェニングス
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、民主政治の内部から法による統制を志向する理念として、より具体的には議会が政府を統制し、自らを規律する理念として、「法の支配」を再定位することにある。そのために、イギリスにおいて、議会による政府の統制こそ「法の支配」に他ならないと説いた、公法学者アイヴァー・ジェニングスの所説に着目する。これにより、裁判所が外在的に政治を統制する際に作用するとされた「法の支配」につき、新たな構想を提示してゆきたいと考えている。

研究実績の概要

令和4年度は、おおむね以下の課題を遂行した。
第一に、令和3年度に引き続き以下のような検討を行い、論文としてその知見を社会に還元した。具体的には、以下の通りである。すなわち、イギリスにおける議会主権の原則は、政府と議会の関係を規律する側面も有している。そして、そうした側面は現代の判例においても登場することがある。しかし、イギリス議院内閣制は政府と議会の「融合」が常であるはずである。そうであるならば、議会主権の当該側面はなぜ現代の判決において援用されるのか。それはなぜなのか。こうした問いに対し、そうした「融合」にあっても政府派議員の造反は決して珍しいことではなく、そうした造反において明らかとなる政府と議会の「分断」の局面において、議会主権の当該側面が援用されていることを明らかにした。
第二に、日英議院内閣制の法的構造の相違を検討すべく、イギリス議会において政府派議員統制の役割を担うとされてきた院内幹事(whip)につき、その法的な権能の有無や内容を検討した。そこで明らかとなったのは、院内幹事は政府派議員統制のために大きな権能を有していると理解されてきたのに対し、実際はそうした権能をさほど有していないという点である。
第三に、一連の検討から明らかとなったイギリスの議院内閣制の法的構造の特徴と照らし合わせつつ、日本の議院内閣制の法的構造を検討した。具体的には、まず、戦後日本の議院内閣制がいかに形成されてきたか、日本国憲法の制定過程の議論を検証した。次に、日本の国会において与党議員統制のために会派執行部がいかなる権能を有しているか考察した。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 6件)

  • [雑誌論文] 政府―議会間関係における議会主権論 : イギリス議会政(parliamentary government)再構成に向けた予備的考察2022

    • 著者名/発表者名
      柴田 竜太郎
    • 雑誌名

      一橋法学

      巻: 21 号: 3 ページ: 435-484

    • DOI

      10.15057/78408

    • ISSN
      1347-0388
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] イギリスにおける解散権制約の「実験」2022

    • 著者名/発表者名
      柴田 竜太郎
    • 雑誌名

      次世代の課題と憲法学(憲法理論叢書30)

      巻: 30 ページ: 177-190

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [雑誌論文] 議会解散権の日英比較 : 議会任期固定法は日本の範例たりうるか2021

    • 著者名/発表者名
      柴田 竜太郎
    • 雑誌名

      一橋法学

      巻: 20 号: 3 ページ: 159-247

    • DOI

      10.15057/72515

    • NAID

      120007175126

    • ISSN
      1347-0388
    • 年月日
      2021-11-10
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] アイヴァー・ジェニングスにおける「議会によるコントロール」の意味 : 「議会による法の支配」という問い2020

    • 著者名/発表者名
      柴田 竜太郎
    • 雑誌名

      一橋法学

      巻: 19 号: 3 ページ: 183-231

    • DOI

      10.15057/70511

    • NAID

      120006939383

    • ISSN
      1347-0388
    • 年月日
      2020-11-10
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 議会政における政府派議員と憲法学2022

    • 著者名/発表者名
      柴田 竜太郎
    • 学会等名
      広島人文社会科学研究会第20回研究会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 日英議会政における政府派議員の位相2022

    • 著者名/発表者名
      柴田 竜太郎
    • 学会等名
      イギリス憲法研究会夏季研究集会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] イギリスにおける解散権制約の「実験」2022

    • 著者名/発表者名
      柴田 竜太郎
    • 学会等名
      憲法理論研究会2022年3月例会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 議会解散権を巡るイギリスの議論は日本に援用可能か?―「代表」と「責任」の調和的実現に向けた一考察―2021

    • 著者名/発表者名
      柴田 竜太郎
    • 学会等名
      北陸公法判例研究会2021年5月研究会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Parliamentary Dissolution in Japan―Reconsidering the Relation between the Government and the Diet2021

    • 著者名/発表者名
      Ryutaro SHIBATA
    • 学会等名
      EURAXESS Me 20# Lap
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] COVID-19とイギリス議会2021

    • 著者名/発表者名
      柴田 竜太郎
    • 学会等名
      イギリス憲法研究会・行政法研究会合同研究会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 金沢市庁舎前広場護憲集会事件判決について2021

    • 著者名/発表者名
      柴田 竜太郎
    • 学会等名
      一橋憲法判例研究会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2020-07-07   更新日: 2024-03-26  

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