研究開始時の研究の概要 |
データがサンプル数・次元ともに大きい高次元構造をもつ場合の分散共分散行列の推定を扱う. ポートフォリオ選択など分散共分散行列の精度の高い推定が欠かせない場面は多いが, そうした場で扱われる高次元データに対しては推定量が不安定になるという点が指摘されてきた. 縮小推定は推定量の安定化の有用なアプローチであるが, 本研究ではより精度の高い推定を目指すために, 新たに縮小推定量を提案し, その理論評価を行う. また数値実験及び株価等の実データを用いた分析を行い, 提案推定量のパフォーマンスを詳細に調べる.
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