研究課題/領域番号 |
20J22186
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
浅野 航輝 名古屋大学, 生命農学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2022年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2021年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2020年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 土壌分析 / サゴヤシ / タイ南部 / 植物ー微生物相互作用 / 植物-微生物相互作用 / アーバスキュラー菌根菌 / 菌叢解析 / 泥炭土壌 / 植物栄養 / 土壌物理 |
研究開始時の研究の概要 |
急速に増える食料需要に対して、世界的に農業生産性の向上は気候変動や自然資源劣化のために漸減傾向であり、農業生産性維持のためには保全農業、クライメート・スマート・アグリカルチャーなどの革新的な方法が必要である。本研究では、澱粉貯蔵作物として今後の積極的な利活用に期待が込められているサゴヤシの持続的栽培を実現するためのアーバスキュラー菌根菌(AMF)利用技術を開発し、苗作りから圃場現場までの工程に応用することを目的とする。 ポットを用いたAMFの接種反応調査、サゴヤシ圃場でのAMFの群集構造調査、AMF感染させたサゴヤシ実生苗の圃場への移植後インパクトの調査の3つの調査項目を3年間かけて実施する。
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研究実績の概要 |
本年度は、2022年9月から2023年3月にかけて、名古屋大学にて主に2つの研究を実施した。 (1)前年度に調整した核酸試料を次世代シークエンサーに供試し、サゴヤシ根および土壌に存在するアーバスキュラー菌根菌と窒素固定菌群集の解析を行なった。結果、サゴヤシに内生する微生物群集は圃場間で異なり、それらは、土壌の物理化学特性に有意に関連しているように思われた。さらには、雨季と乾季による土壌水分含量の季節変化がサゴヤシの根に内生する微生物群集に影響しているように思われた。一方、窒素固定細菌においては、多様な種をサゴヤシ根から検出することに成功した。アーバスキュラー菌根菌群集と同様に窒素固定菌群集にも土壌水分含量の季節変化により変化することが窺われた。 (2)サゴヤシ実生へのAMF接種による成長促進効果について、Glomus spp.を含む市販のAMF資材を接種し、検討した。結果、出葉速度およびSoil Plant Analysis Development(SPAD)値は、処理後61日から121日まで対照区と処理区の間で差がなかった。しかし、第4葉の葉面積と第5葉の小葉数は、処理区において対照区と比べて有意に大きかった。 本年度に得られた成果の一部は、日本熱帯農業学会第133回講演会(明治大学)にて発表した。また、2020年4月から2022年3月までの博士後期課程中の研究成果は、博士論文にまとめ名古屋大学に提出した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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