研究課題/領域番号 |
20J22256
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分18020:加工学および生産工学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
増田 秀征 東京大学, 工学系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2022年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2021年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2020年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ファイバセンシング / 光周波数コム / 絶対測長 / エタロン / 光コム / 絶対距離計測 / ウォータガイドレーザ / パルス干渉 / ウォータガイドレーザ加工 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では粒子加速器等の大型構造物を高精度に三次元計測する手法を開発する。このために、屈折率を最適化することで全方向対応のレトロリフレクタとして機能するボールレンズをターゲットとして、光コムパルス干渉計により測長網を構成する、「ボールレンズネットワーク」 を提案し、検証する。さらなる応用としてレーザトラッカを開発する。また、上記を達成するために、測長レンジ拡大のためのエタロンについて開発と評価を行う。
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研究実績の概要 |
近年,コストの増大する大型構造物やインフラの管理,高精度・高効率な生産のためのスマートファクトリー,海洋や地殻調査などの学術研究等の領域で,高精度なセンシング技術はますます重要になってきている.そこで本研究では,高精度な歪みや温度センシングを目的として,光コムパルス干渉法とファイバエタロンを用いた新しいファイバセンサの開発に取り組んできた.これは,コム光のエタロン導入時に,エタロンと光コムの共振器長がハーモニックな関係になる場合,特徴的な干渉が得られる現象を利用するものである.これを用いて,ファイバ中に実装したエタロンにコム光を導入し,その繰り返し周波数を走査することで,エタロン絶対長を測定する.このエタロン長変化から,温度や歪みなどの情報を得ることができる.この手法では,数百 mmのエタロンに対して数ナノメートルオーダの従来法と比較して高い分解能が得られる.また,光コムの繰り返し周波数走査を利用することで,一般的に難しい高精度な波長計測を必要とせず,シンプルな測定系で実現可能である. 本研究ではこの手法を実現するための,多層膜コーティングされたファイバコネクタ端でファイバを挟み込む構造と二種のファイバによる分散補償を用いたファイバエタロンを開発し,この絶対長の測定を行った.このとき,測定手法から想定されるものと合致する数 nm程度の繰り返しが得られた.また,このファイバエタロンの温度応答と歪応答について試験し,良好な線形性が得られた.さらに,エタロン共振器長と光コム共振器長の比を大きくし測定精度を向上させるために,エルビウムドープファイバによる増幅機構を内蔵するファイバエタロンを提案及び開発し,その原理検証を行った. 以上により,光コムを用いた新しい測定原理に基づいた,シンプルで高精度なファイバセンシングシステムが実現できた.
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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