研究課題/領域番号 |
20J22269
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
田畑 耕史郎 北海道大学, 国際感染症学院, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2022年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2021年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2020年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 蚊媒介性フラビウイルス感染症 / 昆虫特的フラビウイルス / 交差反応性抗体 / フラビウイルス感染症 / 抗体 / 交叉反応 / 血清診断 / 抗フラビウイルス抗体 / 交叉反応性 |
研究開始時の研究の概要 |
フラビウイルス感染によって誘導される抗体は、フラビウイルス種を超えた交叉反応性を有するため、抗体検出による感染診断は困難である。そこで本研究課題では、交叉反応性を含めた抗体の結合能を網羅的に評価し、ウイルス種間で比較することで、病原フラビウイルスウイルス種を同定可能にする新規血清診断法の確立を試みる。 抗フラビウイルス抗体の結合強度をエピトープ別に測定可能にする、48種類のウイルス抗原から成る抗原パネルを構築する。本抗原パネルを用いて、感染血清中の抗体の結合プロァイルを取得する。結合プロファイルをウイルス種間で比較することで、種特異的な抗体の結合様式を見出し、血清診断法の確立を目指す。
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研究実績の概要 |
蚊媒介性フラビウイルス(MBFV)である、Dengue virus(DENV)、Zika virus(ZIKV)、Japanese encephalitis virus(JEV)、やWest Nile virus(WNV)の構造タンパク質はアミノ酸配列の相同性が高く、特にFusion loop(FL)ドメインはMBFV種間で最も保存されている領域である。それ故に、FLドメインを認識する抗体は、異なるMBFVに対して交差反応性を示すことが知られている。 本研究では、lineage I insect specific flavivirus(ISFV-I)がMBFVと異なる抗原性のFLドメインを有していることを見出した。そこで、ISFV-Iが有する特徴的なアミノ酸残基をJEVのFLドメインに置換したSubviral particle(SVP)を作出し、SVPに対する抗FLモノクローナル抗体の結合性を評価した。その結果、野生型のJEV-SVPと比べ、変異型JEV-SVPでは抗FLモノクローナル抗体の結合が抑制された。JEV-SVPと同様に、DENV、ZIKV、及びWNVの野生型並びに変異型SVPを作出し、そのSVP抗原を用いたELISA法にて、MBFV感染血清中のウイルス種特異的抗体の検出を試みた。感染血清は、ZIKVまたはWNVを感染させたマウス標準血清(SVPと同一ウイルス株を感染させた血清)、及び試験血清(SVPと異なるウイルス株を感染させた血清)を用いた。その結果、標準血清並びに試験血清において、野生型SVPと比較して、変異型SVPは、血清中の交差反応性抗体の結合性を低下させ、ウイルス種特異的抗体の検出感度を上昇させた。 以上の結果から、変異型SVPを抗原としたELISA法は、交差反応性を低減させた特異性の高い血清診断法開発に繋がることが期待される。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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