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対話タスク・ユーザに適したキャラクタを表現する音声対話システム

研究課題

研究課題/領域番号 20J22284
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分61010:知覚情報処理関連
研究機関京都大学

研究代表者

山本 賢太  京都大学, 情報学研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2022年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2020年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード音声対話システム / 対話ロボット / キャラクタ / パーソナリティ / 対話のふるまい
研究開始時の研究の概要

音声対話システムを用いて自然な対話を実現するためには、対話の状況に合わせたキャラクタ表現が必要がある。本研究では、対話のタスクやユーザに応じたキャラクタ表現を行う音声対話システムを実現する。キャラクタの印象評定データと大規模な対話データを組み合わせた半教師あり学習を用いてキャラクタ表現モデルを構築する。さらに、対話のタスクやユーザに適したキャラクタ表現を強化学習により獲得する。

研究実績の概要

この研究では、対話のタスク・ユーザに適したキャラクタ表現を行う音声対話システムの構築に取り組んだ。このモデル構築のためには、対話のタスクに適切なキャラクタ表現方法とユーザが話しやすいと感じるキャラクタの表現方法を明らかにする必要がある。本研究のキャラクタとはシステムの対話におけるふるまいに一貫性を持たせることで表現される個性である。
キャラクタが対話に与える影響を分析するため対話コーパスにキャラクタ印象のアノテーションを実施した。このデータの分析結果から、キャラクタを代表的な4クラスに分類することで、話者のキャラクタの組み合わせが対話相手との相性に関する印象と関係していることを明らかにした。この関係性をモデル化するために、研究紹介と雑談という2種類の対話タスクで、対話のふるまい制御により4クラスのキャラクタを表現するモデルを構築した。このモデルを自律型アンドロイドERICAに実装し、タスク・ユーザに応じた最適なキャラクタの表現方法を調査する被験者実験を実施した。具体的には、パーソナリティ尺度であるBigFiveの評定結果を用いて被験者を4クラスに分類し、被験者のパーソナリティのクラスと音声対話システムとキャラクタとの組み合わせごとに対話に対する印象評定結果を分析した。実験結果から、研究紹介を担うシステムには外向的なキャラクタが適切であると評価された。一方で、雑談対話のような自由度の高い対話では、協調的なシステムが好まれる傾向があった。また、両対話においてユーザ自身と類似したキャラクタを表現するシステムに対しては、システムが被験者に合わせて話してくれていると感じることが確認された。
これまでの研究結果とあわせて、音声対話システムにおいてタスク・ユーザに適したキャラクタ表現が対話の満足度の向上に有効であることが示された。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 3件)

  • [雑誌論文] Character expression for spoken dialogue systems with semi-supervised learning using Variational Auto-Encoder2023

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto Kenta、Inoue Koji、Kawahara Tatsuya
    • 雑誌名

      Computer Speech & Language

      巻: 79 ページ: 101469-101469

    • DOI

      10.1016/j.csl.2022.101469

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Character adaptation of spoken dialogue systems based on user personality2023

    • 著者名/発表者名
      Kenta Yamamoto
    • 学会等名
      International workshop on spoken dialogue systems
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 音声対話システムによる雑談対話における キャラクタ表現に基づくユーザ適応の検討2022

    • 著者名/発表者名
      山本賢太
    • 学会等名
      第96回言語・音声理解と対話処理研究会 SIG-SLUD (第13回対話システムシンポジウム)
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 音声対話システムのユーザ適応に向けたパーソナリティの関係性の分析2021

    • 著者名/発表者名
      山本賢太
    • 学会等名
      第93回言語・音声理解と対話処理研究会 SIG-SLUD (第12回対話システムシンポジウム)
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] Semi-supervised learning for character expression of spoken dialogue systems2020

    • 著者名/発表者名
      Kenta Yamamoto
    • 学会等名
      INTERSPEECH
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] A character expression model affecting spoken dialgoue behaviors2020

    • 著者名/発表者名
      Kenta Yamamoto
    • 学会等名
      International Workshop Spoken Dialgoue Systems (IWSDS)
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] VAEを用いた半教師あり学習による音声対話システムのためのキャラクタ表現2020

    • 著者名/発表者名
      山本 賢太
    • 学会等名
      第90回言語・音声理解と対話処理研究会 SIG-SLUD(第11回対話システムシンポジウム)
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書

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公開日: 2020-07-07   更新日: 2024-03-26  

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