研究課題
特別研究員奨励費
平面固定ホウ素π電子系は,特異な光電子物性に加えて,平面性とホウ素のルイス酸性の三つの特徴を併せもつ魅力的な化合物群であるが,その分子集合体の機能性は未解明である.本研究では,それらの特徴を相乗的に活用した平面固定ホウ素π電子系の分子集合体の構造制御を行い,新たな刺激応答性材料の創出を目指す.鍵は,熱や光などの外部刺激によるホウ素の配位数変化によって,平面固定ホウ素π共役骨格の構造,発光特性を自在に変化させることである.この実現に向けて,目的に適した基本骨格の合成を行い,集合化を達成する.光物性,電気化学特性,機械的特性など幅広い観点から集合体の物性評価を行い,新規機能性を追求する.