研究課題/領域番号 |
20J22362
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分45040:生態学および環境学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
出岐 大空 鹿児島大学, 連合農学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2022年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | グッピー / カダヤシ / 外来種 / 繁殖干渉 / 防除 |
研究開始時の研究の概要 |
沖縄島には数種の卵胎生外来魚が侵入しており、在来種の生存を脅かす脅威となっている。興味深いことに外来種間でも競争関係が生じており、先に沖縄に持ち込まれたカダヤシは後から持ち込まれたグッピーによって排除されつつある。この現象の要因として繁殖干渉があることが分かっている。本研究では繁殖干渉の至近メカニズムを明らかにし、カダヤシの防除や外来種のリスク評価など外来種問題の解決に繋げることを目的とする。具体的には雌の性選択機能に注目した遺伝子マーカーを使用した分子実験や、雌の体内での胚発生の観察、雌の貯精器官の切片の比較、解剖による生殖腺サイズの比較、人工授精による卵の受精拒否機能の有無を検証していく。
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研究実績の概要 |
本研究は、グッピーからカダヤシへの一方的な繁殖干渉の至近メカニズム(なぜグッピーは繁殖干渉を受けないか)を明らかにすることであり。グッピーの雌に進化した「美しい雄を好む選好性」と「地味な雄(気に入らない雄)による強制交尾で入ってきた精子を排除する」という精子選択機能が前適応となり、グッピーの雌はカダヤシの精子による繁殖干渉を受けないという仮説を立証することを目的としていた。しかしながら最終年度である令和4年度は、就職活動が忙しく、当初予定していたグッピーカダヤシの繁殖干渉至近メカニズムの解明に関する実験を十分に進めることができなかった。 最終的な実験は行うことはできなかったが、実験に必要なグッピー、カダヤシの個体判別を行うための分子実験方法の確立や、実験全体の細かな設定、流れや手法、統計処理に関しては予備実験を繰り返し行うことで実験の直前の段階までは進めることができた。研究結果をひとまとめにすることはできなかったが、今後の外来魚研究の発展につながる土台の形成を行うことができた。 その他、令和4年度の主な成果としては、「グッピー雄によるカダヤシ防除実験の結果の集計、それに関する論文の執筆」、「沖縄県全域十数か所でのカダヤシの採集、集団遺伝の研究に必要なサンプルの収集」、「グッピー、カダヤシ雌の雄に対する選好実験の予備実験および、実験系の完成」がある。これらの実験に関しては今後データをまとめ、近いうちに論文化を行う予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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