研究課題/領域番号 |
20J22969
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
高城 隆一 (2020-2021) 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC1)
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特別研究員 |
高城 隆一 (2022) 東京大学, 人文社会系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2022年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 鹿児島方言 / 大隅半島方言 / 記述文法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、①鹿児島県大隅半島東部の内之浦方言を調査することで内之浦方言の全体像を明らかにすることと、②内之浦方言を含む大隅半島各地の方言の特徴と独自性および、その分布を明らかにすることの2点に取り組む。 1点目については、音韻論について先行研究の記述が不十分であったイントネーションなどの現象についても記述と分析の精緻化を目指すのに加え、形態論や統語論についても調査を進め、内之浦方言の体系を解明する。 2点目については、動詞の複雑な活用や音節構造の特殊性など、大隅半島内の方言に観察される特徴的な項目について複数地点で調査を実施することによって、特徴・独自性とその分布の様子を解明する。
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研究実績の概要 |
令和4年度は昨年度に続いて肝付町社会福祉協議会などの協力を得て、肝付町内での調査を実施することができた。現地調査の実施にあたっては、コロナウイルス感染症に細心の注意を払った。滞在中は、検温やマスクの着用を徹底し、話者の距離を十分に取り、換気を十分に行った。調査の前後には手指・録音機材等の消毒も行った。なお、対応可能な話者には昨年度と同様に準オンライン調査も併用した。これは、同じ建物内(の隣の部屋など)でZoom等を利用した調査を行う方法である。この方法であればZoomへの接続や録音機の設定などの事前準備と片付けを調査者が自ら行うことができるため、Zoomやパソコン等の扱いに不慣れな高齢の話者であっても、非対面での調査が可能となる。さらに、通常のオンライン調査で問題の1つとなる録音音声の質の問題も生じないという手法である。 令和3年度に引き続き、音韻論、形態論、統語論の調査を実施した。これに関わる研究発表を国際学会において1件実施した。これに加えて語彙調査と自然談話収録も引き続き進めることができ、このうち語彙調査の成果の一部はオンライン上での公開に至った。残りの成果についてもオンライン上での追加公開の準備を進めている。自然談話については収録と並行して順次書き起こし作業を進めており、語彙調査の成果と同様にオンライン上での成果公開を控えている。 令和2年度から令和3年度の前半までの1年半の間に新型コロナウイルス感染症のために調査ができなかった影響が大きく、当初計画していた多地点調査の実施には至らなかった。しかし、早期に調査の受け入れ再開をしていただけた肝付町内での調査を優先的に実施したことで上記の成果を挙げることができた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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