研究課題/領域番号 |
20J23364
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
伊藤 大裕 山梨大学, 医工農学総合教育部, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2022年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | フリーズドライ精子 / 室温保存 / シート保存 / 精子アルバム / 郵送 / 凍結乾燥保護剤 / 常温保存 / トレハロース / フリーズドライ / 精子 / 遺伝資源 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、“フリーズドライ(凍結乾燥)”技術を用いることで、特殊な保存環境を一切必要としない哺乳類精子の半永久的な室温保存技術の実用化を目指す。本技術の実用化には、低出産率の改善、災害が発生しても安全に精子の保存を継続できる方法の開発、精子の運動性を損なわない作製技術の開発が必要であり、トレハロースなどの糖類(保護剤)を使用した出産率の改善のほか、より実用的な保存技術の開発を試みる。
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研究実績の概要 |
哺乳類精子は、遺伝資源の保存を目的として多様な動物種を対象に世界中で保存され、液体窒素タンクでの保存が広く普及している。味噌汁をはじめ食品は、冷凍保存だけでなく、フリーズドライ(凍結乾燥)処理すると室温保存できる。フリーズドライ精子は1998年に初成功が報告されて以来、保存にはガラスアンプル瓶が使われてきたが、割れると精子を保存できなくなるリスクがあった。そのため、前年度は精子を薄いプラスチックシートに挟んで保存する技術を開発し、さらにハガキに貼り付けてポストから簡便に国内郵送するところまで成功した。だがフリーズドライ精子は、アンプル瓶で保存した場合1年以上室温保存できたのに対し、シートの場合は冷凍であれば少なくとも3ヶ月間は保存できたが、室温では3日間までしか保存できなかった。そこで最終年度は、室温でもフリーズドライ精子を長期保存できるシート保存技術の開発に重点を置いた。数種類のシートで1週間保存したが、室温保存の結果(顕微授精後の受精率及び発生率)は、-30℃と比較して著しく低下した。最終的に脱酸素剤と乾燥剤を精子と一緒に保存する方法を開発し、3ヶ月間の室温保存を試した全4系統のマウス精子すべてで仔マウスを作出することに成功した。本成果の一部は、日本繁殖生物学会大会やCryopreservation Conferenceで発表した。年度内に論文を発表できなかったが、追加実験をまとめ、国際誌に論文を発表する予定である。本技術が実用レベルに至れば、室温管理が可能な精子のアルバム保存や精子の国際郵送など、利便性の高い技術として社会に貢献できると考え、改良には最適な凍結乾燥保護剤について検討を進める必要がある。同時に、本研究の実用化には、遺伝資源の不正輸出など悪用を未然に防ぐための備えが不可欠であり、国際的な法整備をはじめ対策を十分に検討する必要がある。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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