研究課題/領域番号 |
20J23449
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分44050:動物生理化学、生理学および行動学関連
|
研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
小林 里帆 名古屋市立大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC1)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2022年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 睡眠 / ショウジョウバエ / PDF神経 / rdgB / リン酸化 / 概日周期 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者の共同研究グループは、睡眠関連因子スクリーニングを行ない、ノンレム睡眠量が有意に増加するマウス血統を発見した (Sleepy1 と命名)(Funato et al., Nature 2016)。Sleepy1個体は、Sik3遺伝子の13 番目のエキソンに存在する52 個のアミノ酸が欠失し、その配列中には、PKAサイトが、我々ヒトから線虫やショウジョウバエといった無脊椎動物まで進化を経ても尚、相同性が高く保存されていた。これまでに、このリン酸化サイトを不活化したショウジョウバエでは有意に睡眠が増加することを明らかにし、本研究はSik3のリン酸化サイトによる睡眠調節機序解明を目的として行う。
|
研究実績の概要 |
本研究では、ショウジョウバエでの新規睡眠関連遺伝子Sik3の睡眠増加機構の解析を目的とする。 当該年度は、Sik3のリン酸化変異体過剰発現時に睡眠増加が観察される、PDF神経において、そのメカニズムを検討した。(1)PDF神経においてPDF受容体(GPCR)を介したリン酸化レベルの増減や、神経活動がどのように睡眠行動に影響を与えるか・また、Sik3SAがそれらを介して睡眠制御を行なっているか行動測定を行った (2)PDF神経以外のより細かい領域での、Sik3SA過剰発現時の睡眠量について再検討を行った。(3)また、これまでの研究結果をまとめ、論文として投稿した。また、現在2本の論文投稿を準備しており、最終学年として博士課程での研究内容をまとめるに至れた。筆頭著者として国内学会1回、国際学会1回で発表を行った。当該年度までに検討した内容は、引き続き、研究発展のための実験を行い、今後も論文発表を予定している、
加えて、本研究で着目しているSleepyマウスで睡眠欲求の生化学的指標と報告されたSNIPPsのうちの1種rdgB遺伝子をショウジョウバエにおける新規睡眠関連遺伝子として同定した。rdgB を全神経で発現抑制(RNAi)すると、明暗条件において、昼夜を通じた睡眠量の減少が確認された。rdgB は、トランスポーターの一種で小胞体から細胞膜へのホスファチジルイノシトールの輸送を担う。ハエでは、視覚系シグナルに関与する遺伝子として最初に発見され、その欠失変異体では視細胞変性が起こる。本研究結果より、視細胞における生理機能だけではなく、睡眠制御にも関与することが示唆された。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|