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バレー自由度のもたらす特異な相の理論的探索

研究課題

研究課題/領域番号 20J23473
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分13020:半導体、光物性および原子物理関連
研究機関東京工業大学

研究代表者

竹市 学  東京工業大学, 理学院, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2022年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2020年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードバレー自由度 / ノーダルライン半金属 / トポロジー / 対称性 / 点群 / 既約表現 / ワイル半金属 / 空間群
研究開始時の研究の概要

直接ギャップを持つバレー構造は多くの物性研究の土台に適しているが、主に2次元を仮定しており3次元における現象は明らかではない。本研究では、3次元バレー構造を持つ系における特異な現象や様々な相との関連を明らかにする。特に、準粒子に関する新奇現象、トポロジカル相や凝縮相に関する新規相を3次元バレー構造の観点から探索していく。また、3次元バレー構造と2次元バレー構造の次元クロスオーバーの可否やその性質について原子層科学との関連を意識して研究を進めていく。

研究実績の概要

バレー自由度は固体内においてエネルギーギャップを持つ構造をしているが、対称性によってはそのエネルギーギャップがつぶれてノーダルライン半金属となる場合がある。ノーダルライン半金属はトポロジカル半金属の一種であり、ノーダルラインという波数空間における線縮退を持つ。特に、時間反転対称性と空間反転対称性を持つ系では、ノーダルラインがトポロジカル数によって保護されているため安定して存在することができる。また、ノーダルラインは圧力等のパラメータ変化によりその形状を変えることができる。本年度は、ノーダルラインが変化する際のトポロジーの変化(ノーダルラインの組み換え、生成、消滅
)についてすべての点群について調べ上げた。ノーダルラインは2つのエネルギーバンドの交差からなり、その2つのバンドを既約表現の組によって特徴づけることができる。そのため、全点群で全ての既約表現の組からなるノーダルラインを調べることができ、ノーダルラインがどのような所に存在できるか網羅的に明らかにした。また、ノーダルラインを変形させた際に、その対称性下で許される全てのトポロジーの変化を導くことができた。特に、いくつかの点群では、ノーダルラインのトポロジーの変化を調べる際にノーダルラインをなす関数を因数分解するというアイデアを導入することで解析計算上の問題を解決することができた。その結果、例えば点群Ohでは、全ての鏡映面上でノーダルラインが同時に消滅するか生成するかの2パターンしか存在しないことが分かった。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Morse theory study on the evolution of nodal lines in PT-symmetric nodal-line semimetals2023

    • 著者名/発表者名
      Takeichi Manabu、Furuta Ryo、Murakami Shuichi
    • 雑誌名

      Physical Review B

      巻: 107 号: 8 ページ: 085139-085139

    • DOI

      10.1103/physrevb.107.085139

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 3次元バレー自由度をつくる対称性とその性質2022

    • 著者名/発表者名
      竹市 学
    • 学会等名
      日本物理学会 第77回年次大会(2022年)
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] Theoretical study on symmetries and properties of three-dimensional valleytronic systems2022

    • 著者名/発表者名
      Manabu Takeichi
    • 学会等名
      APS March Meeting 2022
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2020-07-07   更新日: 2024-03-26  

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