配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2022年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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研究実績の概要 |
これまで提案していた偏光成分を空間分割多重する記録法と異なる、特殊な記録デバイスを必要としない角度多重記録方式を導入した多重記録方式の考案と実験的実証を行った。基盤技術light-in-flightホログラフィは、記録媒体のホログラムのある方向に光伝播の動画像を構成する画像を多重記録する。そのため、角度多重記録方式を導入した際には、多重記録する角度に応じて再構成像の形状が通常とは異なることが予想された。そこで、計算機シミュレーションモデルを開発し、像特性を検証した。その結果、角度多重記録時の角度の大きさとその方向に応じて、像が歪むことを明らかにし、日本光学会年次総大会で発表した。さらに、複数動画像を多重記録できる実験光学系を設計し、実験的検証を行い。学術論文で発表を行った(T. Inoue, et al., J. Opt. Soc. Am. A. 40, 370-377 (2023).)。 また、超高速動画並列イメージング技術を、異なる時間で発生する複数の光伝播の多重記録に適用できるシステムを創成した。光伝播の動画像の多重記録には、提案・実証していた偏光を用いた多重記録方式を利用した。記録媒体に応じて多重記録する方法を検討し、ホログラフィック記録材料を用いた場合にはホログラムを鉛直方向に分割する方式を採用した(T. Inoue, et al., Opt. Lett. 47, 3407-3410 (2022).)。また、イメージセンサを用いた場合には、ホログラムを画素単位に分割して記録できる偏光カメラを採用した(T. Inoue, et al., IEEE Photon. Technol. Lett. 34, 931-934 (2022).)。以上の実験的検証を行い、light-in-flightホログラフィで異なる時間で発生する複数の光伝播の多重動画像記録が可能だと示した。
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