研究課題/領域番号 |
20J23632
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
宮田 椋 静岡県立大学, 薬食生命科学総合学府食品栄養科学専攻, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2022年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | プロポリス / 機能性食品 / インドネシア / 蜂産品 / ビーポーレン / モレキュラーネットワーク解析 |
研究開始時の研究の概要 |
プロポリスは、ミツバチが巣の周辺の植物から滲出物などを集めて巣の隙間に塗布した樹脂状物質である。主に植物樹脂中の機能性成分を高濃度に集めたものであることから、強い抗酸化活性や抗菌活性などの生理活性を有することが報告されており、日本においても有用な健康食品素材として利用されている。 本研究では、インドネシア産プロポリス含有成分をベースとして、生理活性物質の有機合成、疾患ターゲットタンパク質との相互作用解析、臨床試験などを行う。一連の研究を通し、蜂産品を中心とした新たな機能性食品素材開発の達成を目指す。
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研究実績の概要 |
令和4年度は昨年度得られた研究成果を基に、更なる研究活動に取り組んだ。初年度から継続して行っているインドネシア産プロポリスおよび、その起源植物カロフィラム(ロンボク島産)に関しては、利用可能性を向上させるため、シクロデキストリンとの包接作用を確認した。結果、alpha-シクロデキストリンとカロフィラム樹脂、主要成分calophylloidic acid Aを包接させることで水溶性が向上し、黄色ブドウ球菌と大腸菌への抗菌活性が高くなることを確認した。この研究成果は、Food Science and Technology Researchに発表した。さらに、パプアニューギニア産のプロポリスも研究対象とし、抗酸化活性を有すること、インドネシア産(スラウェシ島)と同様にクマリン化合物が含まれていることを見出した。この研究成果は、HAYATI Journal of Bioscienceに報告した。またインドネシアスラウェシ島産プロポリスに含まれる痛風抑制物質および、その類縁体の有機合成に関する論文も、SynOpenに発表した。 初年度に立ち上げたパーキンソン病原因酵素であるcatechol-O-methyltransferase (COMT)のアッセイ系と、モレキュラーネットワーク解析を活用し、紫ヤム、カレンデュラの葉、オーストラリア産およびタイ産ビーポーレンの有用性を見出すことにも成功した。これらの研究成果は、合計5本の原著論文として報告済みである。 本研究では、様々な機能性食品素材を研究対象とし、学際研究によりその有用性を多角的に見出すことに成功した。また、多くの海外産の食品素材を研究対象としたことで、研究を通じた国際貢献や社会貢献も達成することができたと考えている。多角的および国際的な研究デザインが評価され、研究課題を通じて3年という短期間で11報の原著論文を発表することができた。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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