研究課題/領域番号 |
20J23773
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
原田 麻衣 京都大学, 人間・環境学研究科, 特別研究員(DC1)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2022年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2021年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2020年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | フランソワ・トリュフォー / アダプテーション / 映画史 / 映画研究 / 生成研究 / 物語論 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、フランソワ・トリュフォー作品における語りの構造を明らかにするものである。主な分析対象をアダプテーション作品に設定し、映画物語論を援用した作品分析と、脚本資料を中心とする膨大な一次資料を利用した生成研究から、トリュフォー作品の語りの構造がどのように形成され、機能しているかを考察する。その過程で、監督、脚本家、台詞作家、翻案家の関係性や脚本資料の実態を整理し、フランス映画における「アダプテーション」の歴史的考察および「作家」概念の再検討を進め、トリュフォーの実践を位置づけていく。
|
研究実績の概要 |
当年度(2022年度)の課題は、(1)『恋のエチュード』(1971)における声と語りの考察、(2)『ピアニストを撃て』(1960)におけるアダプテーションに関する考察の2点であった。前年度から継続している(1)については、当年度もシネマテーク・フランセーズで一次資料の調査を重点的におこない、あらゆるバージョンの脚本資料を精査することで、翻案の過程とその特徴を確認した。また、同じ原作者による翻案作品である『突然炎のごとく』(1961)の一次資料も調査対象とし、2作品の生成過程を比較しながら作品のコンテクストを明らかにした。現在、昨年度からの調査および学会発表をもとに論文を執筆しており、2023年度に発表する目処が立っている。(2)については、シネマテーク・フランセーズでおこなった脚本資料調査からナレーションの生成過程を詳細に確認することができた。また、フランス国立図書館では、日本では入手することが困難なセリ・ノワール翻案作品に関する新聞・雑誌記事を精査し、フランス映画におけるセリ・ノワール翻案の歴史的検討をおこなった。『ピアニストを撃て』については、以上の調査結果をまとめ、2023年度中に学会で発表する。 これらの調査に加えて、2020年度から継続していた『あこがれ』(1957)に関する研究を、「物語る私たちーーフランソワ・トリュフォー『あこがれ』(1957)における文学作品の映画的翻案」として論文にまとめ、日本映像学会の学会誌『映像学』第108号で発表した。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|