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KIRアリル多型に基づく難治性造血器腫瘍に対する移植ドナーの最適化

研究課題

研究課題/領域番号 20J23792
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
審査区分 小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
研究機関京都大学

研究代表者

森田 真梨 (2020-2021)  京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC1)

特別研究員 森田 真梨 (2022)  京都大学, 医学研究科, 特別研究員(DC1)
研究期間 (年度) 2020-04-24 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2022年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2021年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2020年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードKIR / アレル多型 / 同種造血幹細胞移植
研究開始時の研究の概要

造血器腫瘍に対する同種移植のドナーはHLA多型の適合性により選定されるが、合併症や再発は依然課題で、新規パラダイムの導入が必要である。キラー細胞免疫グロブリン様受容体(KIR)多型は、NK細胞免疫を規定し予後に関与する可能性があるが、既報の結果は一定せず、アリル多型に踏み込んだ解析は乏しい。次世代シークエンサーによる高精度全自動化KIRアリルタイピング法を開発し、本邦の移植ドナーとレシピエントの保存試料とレジストリデータを用いて、予後因子となるKIRアリル多型を抽出する。同多型の免疫学的機能を基礎的実験で検証する。以上より、KIR/HLAアリル多型に基づく新規ドナー選定アルゴリズムを提示する。

研究実績の概要

Killer cell immunoglobulin-like receptor(KIR)はNK細胞受容体の一つで、Human Leukocyte Antigen(HLA)と会合しNK細胞の機能を調整する。KIR遺伝子領域は19番染色体にあり、全部で17遺伝子座からなる。遺伝子座の構成が異なるKIRハプロタイプが複数存在するため、KIR領域はアレル多型に加えてコピー数多型を持つ。同種造血幹細胞移植ではKIRとHLAのアレルの組み合わせが両者の会合親和性を規定しNK細胞免疫を調節すると考えられるが、正確なタイピング手法が確立しておらず、バイオマーカーとしての開発が困難であった。
2020年度は全ゲノムシークエンス(Whole genome sequencing, WGS)データを用いて全17KIR遺伝子のコピー数とアレル、ハプロタイプの推定法と融合遺伝子検出法を開発した。昨年度から今年度にかけては、日本人約2,000人のWGSからKIRハプロタイプを決定し、その情報をもとに、15種類の機能性KIR遺伝子それぞれに対して全長を増幅するPCRプライマーの配列を選定した。KIR遺伝子型を決定した日本人サンプルを陽性コントロールとして検証した結果、日本人の主要なハプロタイプでは高感度に各KIR遺伝子を増幅できた。さらに、ロングリードシーケンサーに対応した実験手法およびKIRアレルタイピング手法を開発し、低コストでKIR全長配列を正確に得ることができるようになった。開発手法により成人T細胞白血病に対する非血縁骨髄移植264例のドナー・レシピエントのKIRアレルタイピングを行なった。現在、KIR/HLAのアレル・アミノ酸多型と予後との網羅的な関連解析を行なっている。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Epitope Mismatch at HLA-DRB1 Associates with Reduced Relapse Risk in Cord Blood Transplantation for Standard-Risk Hematologic Malignancy2023

    • 著者名/発表者名
      Morita-Fujita M, Shindo T, Iemura T, Arai Y, Kanda J, et al.
    • 雑誌名

      Transplantation and Cellular Therapy

      巻: 29 号: 6 ページ: 01136-3

    • DOI

      10.1016/j.jtct.2023.03.002

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 全ゲノム解析データを用いたKIRハプロタイプ推定手法の開発と人種間KIR多型の比較解析2022

    • 著者名/発表者名
      森田真梨、川口修治、稲富雄一、川口喬久、進藤岳郎、髙折晃史、松田文彦
    • 学会等名
      日本人類遺伝学会第67回大会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

URL: 

公開日: 2020-07-07   更新日: 2024-12-25  

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