研究課題/領域番号 |
20J23805
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分02060:言語学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
岩崎 崇雅 (2020-2021) 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
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特別研究員 |
岩崎 崇雅 (2022) 京都大学, 文学研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2022年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2021年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2020年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | パミール諸語 / ルシャン語 / アラインメント / タリシュ語 / イラン諸語 / 記述言語学 |
研究開始時の研究の概要 |
中央アジアのパミール高原で話されているイラン系言語のパミール諸語は、様々な格配列パタン(動詞文の主語と目的語を標示する手法のパタン)を有し、とりわけルシャン語は世界中の言語の中でも非常に稀な格配列パタンを持っていることで知られている。 本研究では、フィールドワークの手法に則り得た言語資料と、すでに絶滅してしまった言語も含む、パミール諸語に近縁な言語の文献資料の調査を併せて行うことにより、ルシャン語を中心としたパミール諸語、そしてイラン系言語全体の歴史的な文法の変化の説明に欠けている部分を埋め、言語変化のモデルケースを確立し、どのように言語が変化するのかという言語学の大きな課題の解決に貢献する。
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研究実績の概要 |
2022年度は新型コロナウィルスの影響で調査地であるタジキスタンでフィールドワークを行うことが困難であったため、2019年までに収集したデータのグロス(原語の文法機能と訳を注解したもの)付けを行った。作業の際に現れた不明点はまとめて母語話者とのオンライン通話で解決を図ったが、回線や回数の都合上の制約もあり、一部が未完了のまま残った(後に2023年度に行った現地調査で解決済)。現地調査可能な地域でルシャン語と同じイラン語派で似た格配列パタン(主語と直接目的語、及び動詞の変化がどんな手段で表されるかのパタン)を有する言語を模索していたところ、アゼルバイジャンのタリシュ語母語話者に対して現地調査を行う機会を得た。そのため、事前に資料調査を行い、指導教官の同意を得て2022年8月にアゼルバイジャンにて約1ヶ月の初期調査を行った。この調査では基礎語彙を中心に語彙約500語の収集、母語話者同士による自然談話の記録(音声の録音・文字起こし・訳・グロス付け)及びこれらの資料と調査票を元に格配列パタンの特徴のスケッチを行った。その結果、人称の一致標識が現れる位置やその義務性等についてルシャン語とは異なるふるまいを見せることが判明したため、今後他のイラン系言語の格配列パタンとも対照しながら、類型論的な説明を与える。 2023年度はタジキスタンでの現地調査を行うことができたが、実際の調査期間は当初の予定から大幅に短い20日程度であり、参照可能な資料を拡大するため、今回のフィールドワークでは新しい自然談話の収集及びグロス・訳付けと、2019年に収集した、まだ文字化されていない音声資料の文字起こし及びグロス付けを重点的に行った。 これらの調査から得られた結果は現在執筆中の博士論文の主要部分を占める予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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