研究課題/領域番号 |
20J30006
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分07030:経済統計関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
塚本 高浩 名古屋大学, 大学院経済学研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
採択後辞退 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2021年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2020年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 空間計量経済学 / 空間確率フロンティアモデル / ヤードスティック競争 / 地方財政 / 空間的スピルオーバー / 市町村 / 効率性 / 生産性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,地域分析をするために有用であろう空間計量経済学的な統計モデルの開発とそれを用いた実証分析を行う.特に地域間の空間的な相互依存関係を考慮した生産性/効率性の分析手法(空間確率フロンティアモデル)の開発が中心的研究テーマである. 計量経済学的な生産性/効率性の分析手法である確率フロンティアモデルは,非効率性を表す非負の確率変数を有することが特徴である.しかしこのことにより,単純に空間計量経済学的な知見を確率フロンティアモデルに導入した場合,種々の問題が生じる.本研究ではこうした問題を解決した新たな空間確率フロンティアモデルを提案する.
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研究実績の概要 |
本研究では,生産者の空間的相互依存関係を描写できる空間計量経済学的な生産性/効率性分析の手法である空間確率フロンティアモデルの改善ならびにそれを用いた実証分析を行った. 模倣や競争などによってある生産者の効率性が周辺他生産者の効率性に影響を与えることが考えられる.そこで,このような効率性のスピルオーバーを検出することができる新たな空間確率フロンティアモデルを提案した.確率フロンティアモデルは,非効率性を表す非負の確率変数を有することが特徴である.非負の制約があることから,この非効率性を表す確率変数に空間自己回帰構造といった空間構造を単純に導入することができない.この点を克服し,非負制約を満たしながら非効率性の空間的相互依存関係を描写できる空間確率フロンティアモデルを提案した点が本研究の特徴である.また,提案モデルは多くの既存のモデルをネストすることから,モデル選択のための仮説検定を容易に実行可能であるという特徴も有する. さらに,地方政府がヤードスティック競争を行う時,効率性のスピルオーバーを導くことを簡単な理論モデルで示した上で,提案モデルを我が国の地方政府(市区町村)の財政データに適用し分析を行うことで地方政府のヤードスティック競争の有無を検証した.分析の結果,統計学的に提案モデルが支持され,我が国の市区町村においてヤードスティック競争が行われていることを支持する結果となった. 研究結果は,North American Productivity WorkshopやERSA2020 Web Conference等において報告を行った.
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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