研究課題/領域番号 |
20J40132
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分44020:発生生物学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
宮脇 慎吾 岐阜大学, 応用生物科学部, 特別研究員(RPD)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 性決定 / Sry / マウス / ゲノム編集 |
研究開始時の研究の概要 |
哺乳類の性は、Y染色体上に存在する性決定遺伝子Sryの有無により遺伝的に決定される。マウスのSry遺伝子座には、Sryを起点に左右で完全に 相同な繰り返し配列(Inverted Repeat 配列)が約50kbに渡り存在する。この特殊なゲノム構造のため、Sryの遺伝子構造や発現制御領域の解 析は困難であった。申請者はこれまでの研究で得た生殖腺体細胞のトランスクリプトーム情報から、Sry近傍に性決定に必要な未知の転写産物 を発見した。本申請研究では、未知の転写産物Srx/Srzが、現在まで特定されてこなかった性決定に不可欠なゲノム領域であるかを検証する。
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研究実績の概要 |
哺乳類の性はY 染色体にある性決定遺伝子Sry により決定する。申請者は性決定期の細胞のトランスクリプトームデータを解析する中で、Sryの近傍に未知の転写産物(Srxと命名)が存在することを発見した。当初は、この未知の転写産物はノンコーディングRNAなどの転写調節に関与するものだと考えていたが、長鎖RNAシーケンスなどの最新の解析手法を用いることで、Srxはこれまで知られていなかったSryの“隠れエキソン”であり、Two exon type SRY(Sry-T) をコードすることが判明した。さらに、ゲノム編集マウス技術を駆使することで、Sry-Tを欠損するとオスからメスに性転換すること、Sry-Tを発現させたXX型個体はオスに性転換することを示した(同一の条件で既存のSryを発現させた場合にはXX型マウスのオス化は認められなかった)。これらの実験から、この“隠れエキソン”がコードするSRY-T が真の性決定因子であることを明らかにした(Miyawaki etal., Science 2020)。 Sryが発見されてから30年間、Sry は1つのエキソンで構成され、ただ一種類のSRYのみをコードすることを疑う研究者はいなかった。この常識に反して、申請者はSryには2つ目のエキソンがあり、SRY-Tが真の性決定因子であることを明らかにすることができた。本研究成果により、生物学の大きなテーマのひとつである性決定において、鍵となる重要な遺伝子Sryの全体像が解明された。今後は、Sry-Tが他の生物にも存在するのかどうかを調べる必要がある。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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