研究課題/領域番号 |
20J40199
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
安田 美智子 東京農工大学, 大学院グローバルイノベーション研究院, 特別研究員(RPD)
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研究期間 (年度) |
2020-04-24 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | バイオ肥料 / Azospirillum / miorobiome / イネ / 水田 / 細菌 / 植物微生物相互作用 / 微生物叢 / アンモニア態窒素 / エンドファイト / バクテリア / アンプリコン |
研究開始時の研究の概要 |
イネの生長促進細菌Azospirillumはアンモニア態窒素肥料の投与により定着数が減少することが閉鎖系実験で明らかになった。そこで本研究では、水田圃場で栽培したイネの根圏微生物に及ぼす窒素肥料の影響を次世代シーケンサーで解析して、Azospirillumと窒素肥料が根圏微生物に与える影響を明らかにする。さらに、本菌が定着しにくい環境でも協働でイネの生長促進効果をもたらす”サポート菌”を探索して、本菌の効果を安定化させる技術を開発する。
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研究実績の概要 |
本研究では、バイオ肥料であるAzospirillum sp. B510(以下、B510株)の植物の成長促進効果を安定化・増強させる機能を示す微生物をB510株のサポーター微生物とし、その探索と同定を試みた。まず、初年度において水田圃場におけるB510株を接種したイネの根圏に生息する微生物叢(細菌および糸状菌)についてアンプリコン解析を実施した。細菌叢解析の結果、窒素無施肥にも関わらず、B510株を接種したイネの根圏細菌の分布は、窒素肥料施肥区に近ずくようにシフトしており、B510株が根圏への窒素供給に貢献していることが示された。また、B510接種区には多くの窒素固定や植物の栄養源を供給する機能を有する細菌が集合してきており、バイオ肥料が根圏に生息する細菌郡に大きく影響することが明らかになった。しかし、糸状菌叢ではB510接種の影響が認められなかった。さらに本研究では、水田土壌で栽培したイネの根からB510株と協働する細菌を多数、単離した。イネの接種試験により、単離した細菌の中からB510株との共接種により、B510株単独接種よりも成長促進を示す細菌を複数見出した。また、これらの細菌についてGUS遺伝子を導入した標識株を作成し、実際にイネに定着することを確認した。今後はこれらの細菌とB510株がどのように植物に影響を及ぼしていくのか、B510株とサポーター細菌の相互作用、B510とサポーター細菌とイネとの相互作用を解析することにより、バイオ肥料と呼ばれる細菌の安定的な作用に貢献することが期待される。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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