研究課題/領域番号 |
20K00016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01010:哲学および倫理学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
柴崎 文一 明治大学, 政治経済学部, 専任教授 (90260124)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
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キーワード | B. ウィリアムズ / 内在主義 / D. パーフィット / 外在主義 / 対象主義 / 三重理論 / 行為の理由 / 実質的道徳性 / パーフィット / 理由と人格 / 人格=関係R / 理論X / 統一理論 / ウィリアムズ / マクダウェル / 規範 / パーフィット倫理学 / ウィリアムズの内在主義 / 道徳的行為の理由 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、「行為の理由」に関するB. ウィリアムズと前期D. パーフィット(Reasons and Persons, 1984を中心とする)による内在主義/主観主義的理論、及び後期パーフィット(On What Matters, 2011-2017を中心とする)による客観主義的理論の考察を通し、「道徳的行為と、その理由の本質」に関する探究を主要な目的とするものである。
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研究成果の概要 |
20世紀の分析的倫理学は、実質的な道徳問題と直面した時、道徳的言語の論理的特性に関する分析から、道徳的行為の指針となり得る実質的な道徳性を導出することが不可能であることに改めて気づいた。後期D. パーフィットによる「外在的・規範的理由」に関する理論は、こうした「実質的道徳性」の源泉の提示を試みたものである。本研究は、内在主義的観点から「行為の理由」を説明しようとするB. ウィリアムズと前期パーフィットによる理論の検討から始め、後期パーフィットによる外在主義的理論の妥当性を検証することによって、行為に「実質的道徳性」を与える理由の探究に取り組んだものである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前期パーフィットの人格論に関する研究は多数見受けられるが、前期の倫理学説の全体像を捉えた研究は必ずしも多くはない。この意味で、前期パーフィットの倫理学説全般に論及した本研究は、パーフィット研究において一定の意義を持ち得ると思われる。また本研究では、後期パーフィットの倫理学説に関しても総合的な検討を行ったが、On What Matters(2011-2017)は出版が完了してからまだそれほど年月が経過していないこともあり、総合的な研究論文は多くない。この意味で、OWMにおける倫理学説の全般にわたり検討を行った本研究は、後期パーフィットの研究という観点においても一定の意義を有すると思われる。
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